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DS応援プロジェクト:マカオ模擬問題1

  • 2007年7月23日

問 1622年にマカオ侵略を試み、要塞「モンテの砦」の砲撃によって阻まれた国はどこか。
 
 A スペイン
 B オランダ
 C ポルトガル
 D 日本


  ――正解は最下行へ

ここに注目!


▽街全体が歴史博物館

モンテの砦を含む世界遺産「マカオ歴史市街地区」は、西洋社会と中国文明の450年以上にわたる文化交流の産物だ。ヨーロッパ様式の建造物の大多数は、伝統的中国建築に囲まれており、東洋と西洋の対照的な街並みを形成している。西洋との出会いは16世紀半ばポルトガル人航海士たちのマカオ定住によって始まった。航海途中に吸収したさまざまな国の文化が伝わり、それが独特の異国情緒を醸し出している。街のあちこちで見られる各種の史跡・文化そのものが、マカオのたどった歴史そのものといえよう。

ちなみに、マカオの繁栄に日本も関わったと言われている。当時世界一の銀の産出国だった日本との交易によって、アジア随一の国際都市として隆盛を極めたとの説があるのだ。マカオのシンボルといえる聖ポール天主堂跡の建設には、江戸時代に国外追放された日本人キリシタンも携わったといわれており、ファサードの彫刻にはキリシタンを迫害した徳川家康をイメージした魔物が描かれていると言われている。


▽市街観光は散策で

8つの広場と22の史跡が世界文化遺産として登録されたマカオ市街は、数々の見どころがコンパクトにまとまっているので徒歩で観光するのがオススメだ。街の空気や人々のリアルな生活を直接肌で感じれば、より印象深い旅行になるに違いない。散策は街の中心・セナド広場からスタートするのが便利。石畳が多いので歩きやすい靴を勧めたい。

・お勧め街歩き/セナド広場〜聖ポール天主堂跡〜新馬路(サンマァロゥ)へ 所要時間:約1時間30分

セナド広場や聖ポール天主堂跡などが集まる一画は、ポルトガル風の石畳と建物が残され、ユニークな表情を見せる。セナド広場から延びる新馬路だが、今回はわざと大回りしてまずは北へ抜けていこう。モンテの砦やカモエンス広場などの観光とともに、骨董品店の並ぶ大三巴街(ダイサンパアガイ)や伝統工芸品を扱う店が並ぶ十月初五街(サッユッチョンムーガイ)を通って、新馬路へ。周辺では土産物、日用品、食材、スイーツ、ファッション、レストランなどまざまな店が並び、思い思いの散策が楽しめる。


▽世界遺産に登録されている史跡・一例

・モンテの砦とマカオ博物館
17世紀初頭に建設された高さ53メートルの要塞。1622年、この砦の大砲がマカオ侵略を試みたオランダ艦隊の弾薬庫を爆破し、街を守り抜いた。現在は最上階を除き、マカオ博物館となっている。人が住み始めた頃から、ポルトガルの貿易商やイエズス会士が訪れた16世紀から17世紀の史実までを主に、現代までのマカオを紹介している。

・聖ポール天主堂跡
教会の前面だけが残るファサードと、その隣に建てられた聖ポール大学の総称。1602年から1640年に聖母教会が建設されたが、1835年に火事で消失し、現在のファサードのみの姿となった。

・媽閣廟(マァゴッミィーウ)
マカオ最古の寺院で、海の守護神である女神「阿媽」や観音といった神々が祀られている。正門、中国式鳥居、正殿、正覚禅林殿、弘仁殿、観音閣で構成されている。




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