アメリカン航空（AA）の親会社であるAMRコーポレーションは2007年度第2四半期の決算で、前年同期比8.93％増となる3億1700万米ドル（380億4000万円）の黒字を計上した。これによりAMRコーポレーションは5期連続の黒字を達成するとともに、再建計画「ターンアラウンドプラン」を開始して以来、最高の四半期純利益を計上したことになる。

　運用の概況としては、有効座席1マイルあたりの旅客収益は3.6％増加し、搭乗率（座席占有率）は83.6％で過去最高となったほか、収益率が2.3％改善し9四半期連続で前年同期比増を達成した。有効座席1マイルあたりの経費は前年比2.4％上昇したものの、このうちの1.2％は悪天候によるもの。AAによると、6月最後の10日間で1000便を超えるフライトが悪天候により運休となり、天候不良による運休便の合計は、第2四半期全体で主要路線の定期出発便の2.1％であった。また、これにより座席有効マイルは前年同期比4.4％の減少となった。

　また、AAは第2四半期において新機材導入と旧機材のリプレースを促進し、また燃油効率を2020年までに20％以上高める目標に向けて、6機のボーイングB737-800型機の納入を2009年前半に前倒しした。これによりAAは2009年前半に9機の737型機を受領することとなった。