日本航空、成田のラウンジをリニューアル−商品競争力の向上を継続して実施

  • 2007年7月19日
 日本航空(JL)は、成田国際空港第2ターミナルビル本館のラウンジをリニューアルし、7月19日から供用を開始する。リニューアルしたラウンジは、本館側のファーストクラスラウンジとサクララウンジで、面積は従来の2.73倍の3917平方メートルとなり、座席数も1.75倍の668席となった。また、これによりJLが成田空港に持つラウンジは、本館側のサクララウンジアネックスとサテライト側のサクララウンジ、国内線ラウンジと合わせて5ヶ所となった。

 JL代表取締役社長の西松遙氏は新ラウンジについて、「成田空港は日本航空の国際線のメインとなる空港で、日本航空はコードシェアを含めて毎日約100便を運航している。このうち、ラウンジの利用者は毎日約2500名。ラウンジのリニューアルは、現在継続的に実施している航空機の座席や食事の改良とともに、2月に発表した中期計画の中の商品競争力の向上施策の一環」と説明し、「メインとして位置づけられるラウンジができたことで、今後は強力なセールスツールとして活用していく」と語った。また、「シャワー室をファーストに4室、ビジネスに6室設けるなど、ワンワールドへの加盟により今後も増加が見込まれるアライアンス内での乗継客にも、良いサービスを提供していく」とも加えた。

 新ラウンジは「くつろぎの上質な空間」と「多機能な施設」をコンセプトにしたもので、従来のダイニングやリラクゼーション、ビジネス環境をリニューアルした。例えばダイニングの面では、温かい料理を提供する「ザ・ダイニング」で朝食、昼食、夕食とそれぞれに合わせたメニューを提供するほか、サラダバーを設置し、さらに「スープ・ストック・トーキョー」と提携して合計4種類のスープを用意している。また「ザ・バー」では、15時から22時の間バーテンダーが常駐し、JALオリジナルマティーニ「サクラ」などを提供していく。

 リラクゼーション面ではシャワールームや仮眠室、マッサージチェアに加えて、マッサージ師によるボディーマッサージ、スカルプマッサージ、足つぼマッサージが無料で利用可能だ。ビジネス環境については、ラウンジ全域をカバーする無線LANのほか、ラウンジ各所に有線LANジャックとコンセントを配備。ビジネスコーナーにはファーストクラス2台、ビジネスクラス7台のパソコンを設置し、さらに貸し出し用のパソコンも5台用意している。またサクララウンジにはキッズルームも設置しており、ファーストクラスラウンジの利用者も利用が可能だ。

 それぞれのラウンジが対象とする利用者は、ファーストクラスラウンジがファーストクラスの利用者、JALマイレージバンク(JMB)のダイヤモンド会員、JALグローバルクラブ(JGC)のプレミア会員、ワンワールドのエメラルド会員だ。サクララウンジは、エグゼクティブクラスの利用者とJMBサファイア会員、JGC会員、ワンワールドサファイア会員を対象としている。