国交省、旅客運送に係る内外価格差調査結果発表−強い割高感は認められず
国土交通省は「旅客運送サービスに係る内外価格差調査」を取りまとめた。これは、物価水準が欧米諸国と比較して割高感があるとの指摘があるなかで、国民の日常生活に密接に関連する旅客運送サービスの内外価格差を把握するための調査だ。調査方法は東京とニューヨーク、ロンドン、フランクフルト、パリの各都市で、航空と鉄道、地下鉄、バス、タクシーの料金を比較するもの。今回の調査について「欧米の主要諸国(主要都市)と比較して、日本の旅客運送サービスが高いという状況にはない」と国交省はコメントしており、特に航空運賃については総じて日本のほうが安く、日本が高い場合であっても、価格差は近年は縮小傾向にあるという。
為替レートで換算した航空運賃比較は、普通運賃の場合、日本を100とすると全ての対象国よりも割安になり、アメリカでは448、イギリスでは201、ドイツは253、フランスは170となった。最低運賃の場合は、日本を48とするとアメリカは41、イギリスは32、ドイツが48、フランスは40であった。
購入できる商品やサービスの量を均等にする購買力平価換算を適用した場合、航空普通運賃は、日本を100とするとアメリカ551、イギリス203、ドイツ263、フランス177だ。最低運賃では日本を48とすると、アメリカ51、イギリス32、ドイツ49、フランス41となり、日本よりも割安に購入できるのはイギリスとフランスの2ヶ国となる。2006年段階では、日本を45としてイギリスが35、フランスが43であったことから、価格差は縮小してきていることがわかる。
またその他の交通機関では、例えば鉄道は購買力平価換算を適用した場合、300キロメートルから400キロメートルの距離帯の料金は、日本を100としてアメリカが231、イギリスが226であるなど大幅に割安、ドイツは101で同水準、フランスは90となりやや割高であった。地下鉄とバスは諸外国に比べ割安で、さらにタクシーは2キロメートルの料金では諸外国より割安、5キロメートルではイギリス、ドイツより割安、アメリカとフランスより割高、という結果となった。
為替レートで換算した航空運賃比較は、普通運賃の場合、日本を100とすると全ての対象国よりも割安になり、アメリカでは448、イギリスでは201、ドイツは253、フランスは170となった。最低運賃の場合は、日本を48とするとアメリカは41、イギリスは32、ドイツが48、フランスは40であった。
購入できる商品やサービスの量を均等にする購買力平価換算を適用した場合、航空普通運賃は、日本を100とするとアメリカ551、イギリス203、ドイツ263、フランス177だ。最低運賃では日本を48とすると、アメリカ51、イギリス32、ドイツ49、フランス41となり、日本よりも割安に購入できるのはイギリスとフランスの2ヶ国となる。2006年段階では、日本を45としてイギリスが35、フランスが43であったことから、価格差は縮小してきていることがわかる。
またその他の交通機関では、例えば鉄道は購買力平価換算を適用した場合、300キロメートルから400キロメートルの距離帯の料金は、日本を100としてアメリカが231、イギリスが226であるなど大幅に割安、ドイツは101で同水準、フランスは90となりやや割高であった。地下鉄とバスは諸外国に比べ割安で、さらにタクシーは2キロメートルの料金では諸外国より割安、5キロメートルではイギリス、ドイツより割安、アメリカとフランスより割高、という結果となった。