子どもの成長を見ていると…

日常生活の中には、節目節目になにがしかの行事があり、否応なくそうした時の流れを感じることになるわけですが、我が家の場合もそうした節目の一つとして、近くの神社で「御宮参り」を済ませてきたところです。普段はそれほど信心深くない私も、境内に一歩足を踏み入れると少しばかり神妙な気持ちにさせられるものですが、わが子の成長の節目の行事ということを思うと、普段より余計に厳粛な気持ちになりました。
式は何組かの親子が合同で行うことになりますが、内容は至って簡単で、普段は上がることのない本殿に入り、神主さんに祝詞を奏上していただき、何度かの拝礼の後、最後に、我々父親衆がお榊をお供えするという流れになります。私以上に周りの人たちも少なからず緊張していたようで、隣の人などはお榊の位置を逆向きに置こうとして、慌てて気づいてぐるぐる回したりして皆で笑いを堪えるなどという場面もあり、一応滞りなく、とはいえ何ともあたふたと式を終えることとなりました。
当事者である子どもの方はというと、特に緊張することもなく、祖母(私の母)に抱えられて終始ご機嫌でおりましたから、むしろ親たちよりも逞しい限りですね。
毎日子どもと接している中で何気なく過ごしてしまっているようですが、何かの拍子に振り返ってみた時に、1ヶ月1週間、極端にいえば1日前と比較しても、心も体もぐんぐん成長して、感情表現も少しずつできるようになっていくのを見ると、我々大人も、貴重な時間を無駄にすることはできないなと、子どもの様子を通して改めて教えられている今日この頃です。
トラベルビジョン 秋元 直樹