ケアンズ、新ブランドを通した魅力を訴求、20万人デスティネーション維持へ

この中でオリー氏は、現在ケアンズで実施されている約1000億円規模の宿泊施設等の開発状況について報告。新たに、ウォーターフロントに114室の「シーベル・ハーバーライツ・ケアンズ」、近郊のポートダグラスに「リッジス・サバヤ・リゾート・ポートダグラス」がオープンするなど、順調に進行している。また日本からのアクセスについては「課題があるが、ジェットスター(JQ)の今夏の名古屋、関空就航を歓迎する。また、既存のカンタス航空(QF)運航の成田便、コンチネンタル航空(CO)のグアム経由便も強力にサポートしていく」とも述べた。
なお、TTNQは新ブランドイメージにあわせ、日本語ウェブサイトをリニューアルした。今後は同サイトでも新情報を提供していく。
▽下期のTQ便は名古屋と関空5便ずつに
セミナーの進行を務めた同観光局の日本&グアム・ジェネラルマネージャーの新堀治彦氏は「ケアンズの送客数は厳しい状況にあるが、“チーム・ケアンズ”としてパートナーと協力していきたい」と力強く述べた。
特に航空戦略が大切として、航空会社とはケアンズの日本人旅行者の旅行形態や趣向にあった運航スケジュール等を検討。10月28日からの冬季スケジュールでは、JQのケアンズ便が名古屋発が月、火、木、金、日曜日に、関空発が月、水、木、金、土曜日の週5便ずつに変更となり(月、木は名古屋/関空/ケアンズのトライアングル運航)、これにより、パッケージで人気の高い日程の3泊5日の商品が組みやすくなるという。ケアンズへの日本人訪問者の数は2005年が25万人、06年は前年比10%減の22万4000人と減少したが、今後は西日本ではJQ、東京ではQF、さらに札幌や岡山など日本8都市に就航するCOと協力し、今年は現在の訪問者数を維持していく意向だ。
▽TTNQ日本語サイト
http://www.tropicalaustralia.jp/home