アンコールエアー、日本/シェムリアップ間で年間250便から335便を目指す

  • 2007年7月12日
 アンコールエアウェイズ(G6)は今年11月から、年間250本から335本のITCチャーターを実施し、日本からカンボジアへの観光需要の拡大を目指す。G6はエイジェイシー(AJC)と日本地区総代理店契約を締結、AJCは大手各社をはじめ、各地の旅行会社にプログラムチャーターの座席販売を行う。来日したG6・CEOのアレックス・ロー氏は「シェムリアップ、プノンペンから台北、高雄、成都、昆明に定期便を就航しているところ。昨年11月から半年で日本17都市、80便を運航しており、約80%の搭乗率を記録した。これを期に日本市場を拡大したい」と今回の計画の意気込みを表明した。既に「日本市場向けに機材を確保、安定的な運航を維持したい」(ロー氏)という。利用する機材はボーイング757-200型機の207席、またはMD-83型機の165席。

 GSAを務めるAJC代表取締役の宮本保雄氏によると、11月から開始するチャーター便の運航で羽田、関西、福岡を中心に、成田、仙台のほか西日本各地への就航を計画している。2007年は約1万席の供給座席数だが、08年は5万席、09年は6万席、10年には7万席にまで増やしていく考え。

 販売に関しては、大手旅行会社のほか、地方都市で強い地場の旅行会社を含めて提供。場合によってはオウンユース、アフィニティにも対応するが、基本としてはITCで対応したい考え。パッケージ商品としては、「10万円を切る程度から、利用ホテルによっては40万円くらいになるのでは」(宮本氏)と想定しており、顧客層としては学生からアマンやラッフルズなど高級ホテルに滞在するものまでを期待しているという。このため、座席は当初はエコノミークラスのみの装備だが、「ビジネスクラス12席程度を装備するよう本社にリクエストを上げている」(宮本氏)といい、バリ、プーケットに次ぐ東南アジア第3のリゾート地として、リピーターの増加に繋がる展開も視野に入れている。

 現在のチャーター便の運航スケジュールでは4泊5日のパターンとなる。就航地のうち、羽田空港については、深夜早朝枠を利用し、羽田空港に4時30分に到着、5時に出発するスケジュールを予定。このため、地方からの集客が可能であるが、羽田空港近辺に前泊する必要がある。宮本氏は「前泊のホテル代とホテルと空港の送迎を含む形で座席を提供したい」としており、ホーチーミンやバンコクのアドオン料金と比べても割安感のある価格を提供したい考え。さらに、価格的には年間を通じてほぼ一定の価格でホールセラーに提供する考えで、市場での拡販をねらう。


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