初めての海外旅行 〜母親観察日記〜
以前、このトラビ・カフェで、わたしの母の初めての海外旅行の「出発前に思うこと」について紹介させていただきました。今回は遅くなりましたがその母の海外体験、観察日記を書かせて頂きます。

従妹の結婚式のため、ハワイへ渡航。到着した翌日が式だったため、初日はワイキキ周辺を散策。叔母、叔父、従妹(結婚する従妹の姉妹)、母、そして私は、トロリーに乗り、まずはアラモアナ・ショッピングセンターへ行き軽いランチをとりました。ちなみに、母以外は2、3回目のハワイでした。ごはんを食べると、母は「ショッピングセンター内を見に行こうよ」といい、パッチワークが趣味の母の要望でハワイアンキルトの店やクラフトショップを巡りました。母は買うごとに店のスタッフに「センキュー♪」といい、「楽しいね」と私に話しかけてくるのでありました。次ぎは夕食を買いにダイエーへ。母は日本食の豊富さに驚き、到着日にも関わらずお土産をゲット。「お母さんここなら、暮らせるかも」なんてぼやきながら、満足気な表情を浮かべ、元気にホテルへ向かいました(ちなみに叔父、叔母は娘の結婚式を翌日に控え、疲れ、緊張などのため、一足先にホテルへ戻っていました)。その夜、母は、興奮さめやらず、その日のできごとを話しながら、やっと寝たのでした。
翌日の結婚式。ここでは、私の姉家族(姉夫婦・2歳の甥、生後3ヶ月の姪)もきていたため、式や式後のパーティで母とわたしは甥・姪の面倒を見ていました。夕日をバックに両家そろって「ハイ!チーズ!」。あっという間に1日は終わりました。

そして次の日は早起きをして、みなでハナウマ湾へ。従妹たちとわたしはシュノーケリングへ直行。そんな中、母と叔母はさすがに海に入らないものの、透き通るビーチに惹かれ、ビーチ沿いを散歩していました。母は「膝下がつかる程度の浅瀬でたくさん魚みたよ、気持ちわるいほど、すっごいいたよ」とその様子を教えてくれました。また、近くにシートを広げていた韓国人4人組の観光客(20代女性)に「写真を撮ってください」と頼まれ、母はちょっと緊張しながらシャッターをきっていました。「カムサハムニダ」と言われた母は「カムサハムニダ」と答え、これまた楽しそうでした。

正午にワイキキのホテルに戻ってきたんですが、私は疲れがでたのと、ビーチフロントの部屋だったので、ラナイでちょっとゆっくり過ごしたいなと思い、午後はホテルに留まりました。しかし、母は「行く行く!」といい、従妹たち(30代前半3人)と母の4人で、ダイアモンドヘッドへのピクニックへでかけていきました。さすがに、疲れて帰ってくるのかと思っていました(私はラナイでるのも忘れ、シャワーを浴びて、ベッドで熟睡)が(!)、ホテルに帰ってきた母の第一声は「楽しかったぁ〜ワイキキビーチが見えたよ!ちょっと距離あったけど、楽しかったぁ」と話していました。母の元気ぶりには驚きました。

そしてその夜は、母がハワイアンのフラダンスが見たいといっていたので、ショーを見に行きました。パフォーマーと写真を撮り、満面の笑みの母。わたしは帰る準備と体がだるかったため、食後はホテルにいました(11時ごろに元気が復活し、従妹たちとマイタイを飲みに行きましたが)が、母はまたまた「行く行く!」と、従妹が運転する車に乗り込み、タンタラスの丘へワイキキの夜景を見にいったのでした。
私は翌朝、ワイキキを経ちましたが、母は従妹や叔母たちと2泊多く滞在。母の元気の良さはとまらず、ハワイを大満喫して日本に帰ってきたのでありました。ちなみに帰国後の母はダウンすることなく、日本で元気にお土産を近所や友人に配っていました…。
ちなみにちなみに、「みゆきと旅行なんて、久しぶりね。何かおそろいのものでも買おうか」と母が提案してくれて、一緒にハワイアン・ジュエリーを購入。いつも通り(?!)、口喧嘩はしましたが…、社会人になってからの母娘旅、学生時代とは違う、大人の女性同士の会話のようなものができて、母とのいい思い出作りができました。
最後に、あれから半年が経ちましたが、母はハワイ関連のテレビ、ハワイアンキルトの本などを見ると「また行きたいね」とボソリ。「次は中国、んー台湾、んーガーデニング見学にイギリスもいいねぇ、あっ、でもハワイよかったね…」こんなことを言っているのでありました。
トラベルビジョン 高原美幸