目指せ!”アカ抜けた国”

この類のニュースを耳にするたびに、日本という国がどれほどこの件に関して遅れているかということを認識してしまいます。現在、世界にはヨーロッパを中心に夫婦と同じ権利が同性カップルにも認められる国(オランダ、ベルギー、カナダ、スペイン、アメリカ(バーモント州)など)、または夫婦に準じる権利が認められる国(ドイツやフランス)があり、国によって法の内容や制度は違いますが、国としてきちんとした対応をしようという姿勢は伺えますよね!
私自身も何人か同性愛者の男友達がおり、その中でも最も仲のよいドイツ人の友達と電話でよく会話します。つい先日も、「も〜〜、この間”彼”が一緒に住もうって言ってきたの〜♪」と、延々とのろけ話を聞かされ、つい彼が同性愛者であることを忘れてしまったほど。しかも、彼のボーイフレンドになる人はいつもモデル並みの”イケメン”で、彼が新しいボーイフレンドができたと私に報告するたび、「ずるいよ〜〜!」と嫉妬心を抱き、愚痴を言うのはいつも私の役目。同性愛ということを隠さず、ボーイフレンドと楽しく交際する私の友達は、異性愛者である私から見ても本当に幸せそうです。
同性愛者専門の旅行関連サイトも上記の”同性愛先進国”は本当に充実していますね。検索エンジンで"gay, lesbian, travel"といったキーワードを打ち込むだけで、たくさん検索に引っかかってきます。同性愛者の方々に出会いの場を提供したり、すでにカップルとなった同性愛者がより楽しめる旅行の提案であったり、目的は多岐に渡りますが、これだけマーケットとして成り立っていることに関しても驚きです。
その点日本は・・・まだまだですよね。
私のドイツ人の友達のように、ウキウキ&ワクワクと自分が生まれ持った性的嗜好を認めオープンに生活している方ってまだまだ少ない事でしょう。カトリック文化が行き渡ったヨーロッパと違い、日本には同性愛に対してタブー視する要素はあまりないと思うんですけれどね。いつか日本も”アカ抜けて”同性愛に対しても、そのビジネスに対しても可能性が広がる国であってほしいですね。
トラベルビジョン 高橋 絵美