日本航空・西松社長、加盟の「経済効果は30億円」、分科会発足し効果高める

  • 2007年3月2日
 日本航空(JL)代表取締役社長の西松遙氏は、ワンワールドへの加盟でJLの総合商品力が強化、および世界におけるJLの認知向上に繋げることができると考え、搭乗率の上昇に期待を示した。ワンワールド加盟による日本航空への効果は利益ベースで「おおよそ30億円と試算している」(西松氏)。

 加盟により「JLの発展に繋がる。社内にさまざまな変化がもたらされる」として、ワンワールドの8つの分科会に参加。マーケティング、セールス、IT、整備、燃費削減などの運航、空港関係、宣伝などに関するもので、それぞれの下に現場レベル、部長クラス、役員クラスのワーキンググループが設置されており、JLもこれに加わることで、相乗効果の発揮を目指す。


▽正式加盟を記念してワンワールド・デザイン機就航

 JLは4月1日に正式にワンワールドへ加盟することを記念し、「JALワンワールド・デザイン機」を国内線、国際線に各1機、就航する。機体デザインは全面にワンワールドのネットワークをイメージしたもの。2007年4月以降、国内線では羽田/札幌、伊丹、福岡路線など、国際線では成田/欧州路線で運航する予定だ。機材は国内線がボーイングB777-300型機、国際線がB777-200ER型機。