コンチネンタル航空ダンカン支社長、30年の継続性を強調−YQで提案も

30周年については、現在、詳細を詰めているところだが、これを契機に日本市場での顧客サービスの向上を狙う。また、福岡への就航も6月に20周年を迎え、こちらでもイベントを開催する。これらの周年行事、4月1日から成田空港の第1旅客ターミナルビルへの移転とあわせ、日本語にも対応する自動チェックイン機を配備するなど、日本の顧客に対応するサービスを整える。また、今年はボーイング777型機を2機導入する予定だが、この新機材ではビジネスファーストをこれまでの44席から50席へと拡大する。
地方でのプロモーションは、グアム路線を中心にグアムをハブとしてバリ、パラオ、ケアンズなどのビヨンドの利用を促進する活動を引き続き展開する。グアムについては、現地のホテルのリノベーションが進んでおり、グアム政府観光局とも連携し、消費者、旅行会社対象の各種イベントを開催、ラグジュアリー層への訴求を図る。また、昨年はグアム行きについて成田発で約40便、関西発で66便のスケジュール・チャーターを展開。今年もチャーター便は前向きで、旅行会社と話し合いを進めているという。なお、広島/グアム線については、週4便を週2便に減便する。
南米路線については2月19日から「インターナショナル・トゥ・インターナショナル(ITI)」サービスを開始(参考記事:コンチネンタル航空、ITIの実験開始、ヒューストン以遠への誘致を強化(07.02.16))。これまで、アメリカを経由する場合は、アメリカ到着時に荷物をピックアップし、荷物のセキュリティチェックなどを必要としていたが、こうした手間が削減される。19日は234名のうち、半数以上がこのサービスを利用しており、今後は利便性の点でも積極的に紹介していく考えだ。
▽燃油サーチャージ−目的地毎に統一を
ダンカン氏は私見として日本発の燃油サーチャージに対して、「目的地毎に国土交通省などで統一的な金額を設定すると、旅行会社、消費者とも分かりやすいのではないか」と語り、今後、日本旅行業協会(JATA)などにも話をしたいという考えを示した。旅行業界からは大きな問題意識としてあるものの、統一的ではなく、消費者にも分かりにくい現状を打開する策としての提案。
また、同社では燃油費の削減として、新機材の導入、ウィングレットの装着など、燃費効率を高めているが、「燃油費だけの問題ではない」と語り、燃油費を削減するために投じた金額なども含めると、現状の航空各社が同じ金額であることもに疑問を投げかけた。