アメリカン航空、成田第2に移転、和風モダンの新アドミラルクラブも開設

  • 2007年1月18日
 アメリカン航空(AA)は17日、成田空港で第1旅客ターミナルから第2ターミナルへと移転した。これに伴い、ワンワールド加盟会社間の乗継時間(MCT)は110分から70分へと短縮される。また、AAは新たに自社ラウンジ「アドミラルズクラブ」を開設した。

 ターミナル移転で初便となるAA176便ダラスフォートワース線の出発を前に式典を開催。アメリカ大使のシーファー駐日大使は「アメリカン航空は就航以来、ダラスフォートワースと共に育ってきた。ターミナル移転の初便がダラス線でうれしく思う」と祝辞を述べ、さらにアドミラルズクラブについても「世界各地で利用してきたが、成田(のアドミラルズクラブ)はどこよりも良いのではないか」と期待を寄せた。

 クレイグ・S・クリーガーAA国際部上席副社長は、「日本航空がワンワールドへの加盟を控え、同ターミナルになるJLと物理的にも、比喩的にも距離は縮まっている」と語り、キャセイパシフィック航空、フィンランド航空、カンタス航空と共にする第2ターミナルへの移転を歓迎した。クリーガー氏は乗継時間の短縮についても触れ、「乗継旅客の9割が(第2旅客)ターミナルでの移動となる」と語り、MCTが短縮されることによる利便性向上にも大きく貢献する見通しを示した。


▽アドミラルズクラブ

 成田空港に開設したアドミラルズクラブは座席数265席、面積は1234平方メートル。全体として和風モダンをイメージしており、木を多用し、落ち着きを演出している。ラウンジ内では無線LANが無料で利用できるほか、ビジネスセンターにはレノボ社製のコンピューターを備えている。また、シャワー施設は個室を5つ備えている。

ナンシー・ニップAAプレミアム・サービス担当マネージング・ディレクターは「新しいアドミラルズクラブはこれまでより、83%広くゆったりしている」と語り、竹塀、石畳など日本文化を取り入れたラウンジの装飾などでアジアへの旅行を体感してもらえると強調した。さらに、チェックイン・カウンターからCIQエリアを抜け、ラウンジまで到着する距離が短いことも売りとしていきたい考え。

 なお、アドミラルズクラブの入会費用はレギュラーメンバーで年間450ドル、AAdvantageマイルで年間7万マイル。ゴールド、プラチナ、エグゼクティブ・プラチナは適宜、費用が異なる。また、1日利用券はAAサイトでオンライン購入できるほか、セルフサービスチェックイン機、アドミラルズクラブ窓口において50ドルで購入が可能だ。












(写真左:「和」を演出する東海道五十三次、右:アドミラルズクラブのレセプションカウンター)



(写真左:アドミラルズクラブ入り口、右:ラウンジ内の回廊)