南アフリカ航空、日本地区支配人に小野田氏−新たな提案を増やす

  • 2007年1月11日
 南アフリカ航空(SA)日本支社日本地区支配人に、2007年1月1日付けで小野田豊氏が就任した。前任の服部晃氏は、昨年末で定年退職した。

 小野田氏は、就任の抱負として「南アフリカ関係者と一丸となりプロモーションを進め、さらなる拡大を目指したい」と強調し、今後も積極的な活動を行う考え。具体的には、ジャカランダの花が咲く10月頃にピークを迎える南アならではの需要動向にあわせ、国内線を最大限に活用したコースを提案することで、さらに需要を上積みし、訪問者の増加につなげたいという。また、ビクトリアの滝へのフライトが取りにくい時期でもあり、リビングストーンをプロモーションし、デイリー運航のメリットを引き出すような新たな提案も増やしていくことも検討していく。

 小野田氏は外資系広告代理店、アンセット航空などを経てSAに入社。アンセット時代には、ヘイマン島のチャペルを利用した海外ウェディングのプロモーションを仕掛け、ブリスベンへのチャーター便を実現した実績を持つ。

 前任の服部氏は、「南アフリカへの旅は、日本人にとって夢と希望の旅であり、それを手助けできたのは素晴らしい体験だった」と計22年間のSAでの勤務を振り返る。SAでは旅客営業部長、大阪支店長と空港支店長を経て、日本地区支配人となった。その間、スターアライアンス加盟、大阪への就航など日本市場で果してきた役割は大きい。南アへの日本人渡航者数は2006年の見込みは3万人、2010年まで5万人の目標がある。ここまで順調に数値を伸ばしてきたが、「過去10年と今後の10年ではスピードが違う」として、今後の期待を示した。