アエロフロート航空、モスクワ以遠へ日本人誘致を強化

  • 2006年12月7日
 アエロフロート・ロシア航空(SU)はモスクワ以遠の路線への日本人誘致を強化する。まず、来年夏から既存のバルセロナ路線に加え、マドリッド路線を増便する。日本からスペインへの直行便が運航していないだけに、これまでスペイン路線の増強は旅行会社からの要望も高かった。日本の旅行会社に向けて、スペイン路線の増便により高まる利便性をアピールすると共に、旅行スタイルの多様化が可能なことから、SUを利用したスペインの旅行商品拡充を訴える。

 また、SUとして路線の強みをもち、需用が伸びる東欧、コーカサス地方のほか、日本の旅行会社からリクエストの高いクロアチアやスロヴェニアへの路線を強化していく考えだ。また、2007年には旅行会社向けのファムツアーでベラルーシへ行っており、同様のプロモーション活動を今後も継続する。

 SUを利用する旅行商品の動向では、モスクワとサンクトペテルブルクの2都市周遊、およびクルーズを組み合わせたものが好調だ。客層としては女性や夫婦といった熟年層、母娘が中心なことから、今後は若年層に対してもロシアをアピールしていく方針だ。また、1月、2月のブッキングが良いことから、これまでプロモーションしてきたゆったりと過す滞在、美術館巡りなどが着実に浸透してきていると捉えている。