AF/KL、日本支社を統合、セールススタッフも両社商品の販売へ

AF/KLの統合は2004年5月の発表以来、日本では既に大阪支店を統合するなどしていたが、世界各地で支社の統合を進めており、アジアについてはオーストラリアを含む太平洋東南アジア地区、メコン地区に続き、日本でも実施。今回の日本支社の統合で90%に達し、来年3月までに完全統合となる。統合でのコスト面では04年からこれまでに3億5000万ユーロ、2006/07年度には4億6500万ユーロにのぼるという予測で、このうちフランス、オランダ以外ではこれまで3430万ユーロ、06/07年には6400万ユーロに達する見込みだ。
また、旅客営業については特に、AF、KLの両社の商品を販売できるよう、営業担当者にトレーニングを進め、1人が2社の商品を販売できる体制とし、日本でも効率的な販売を展開。これにより、欧州/アジア路線の12%を占め、競合他社を上回る供給座席数を持つAF/KLの販売につなげる。
今回のAF、KL日本支社の統合に関連し、11月1日付けで日本支社の組織を統合。このうち旅客営業部門については、東京、大阪の両支店で新組織体制を敷くほか、名古屋はこれまでどおり、AFの営業のみ、福岡はAF/KL共同の営業事務所で1人体制となる(部長級については下記を参照)。
なお、来日したAFアレクサンドル氏は、日本市場での供給量の増加については、2009年にエアバスA380型機を成田/パリ線に就航するとも言明。現在の成田でのスロット枠の確保が難しいことから、機材の大型化による供給量の増加を図る。AFのA380はファーストクラス9席、ビジネスクラス80席、エコノミークラス355席の合計444席。
成田空港の施設についても言及、来年6月中旬には現在のAFのラウンジを拡張し、新たなラウンジを開設し、顧客満足度の向上にも努める計画だ。
▽AF/KL日本支社・旅客営業関係
AF/KL日本支社長 クロード・テヌヴァン氏
旅客営業・マーケティング統括本部長 コーネル・コスター氏
マーケティング&ダイレクトセールス本部長 スィルヴァン・ボスク氏
東日本旅客営業本部長 ジャン・リュック・メヴェレック氏
東日本地区代理店営業部長 足立峯行氏
東日本地区法人営業部長 中島良夫氏
ダイレクトセールス部長 金澤頼多氏
西日本・中部地区営業本部長 宮村眞一氏
中部日本地区営業部長 渋澤清隆氏
南太平洋旅客営業部長 宮本慎二氏
