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ベトナム航空、修旅の取り込みを本格化、東京発で200人規模を送客

  • 2006年10月24日
 ベトナム航空(VN)は修学旅行マーケットの取り組みを強化する。これまで大阪発では100人弱の規模の高等学校修学旅行の取り扱いが数件ほどあったが、今年10月初旬に大阪発で160人規模の修学旅行を送客。さらに10月16日には、VNにとって初の大型修学旅行となる206名の修学旅行を、東京発ホーチミン行きで送客した。

 VNでは約1年前にボーイングB777-200型機を導入し、機材を大型化したことを機に修旅マーケットへの取り組みに本腰を入れた。今回の大型修学旅行では、成田空港ではチェックイン業務を委託する日本航空(JL)の協力を得て、専用の荷物セキュリティとチェックインカウンターを設置したほか、搭乗ゲートではアッパークラスの後、修学旅行生を先に搭乗させるなど、スムーズな手続きとサービスに配慮した。帰国の際もホーチミン・タンソンニャット空港で団体チェックインを実施している。

 VN東日本地区旅客営業部課長の冨倉聡氏はベトナムの修学旅行について「治安が良く、日本人医師、エマージェンシー体制など修学旅行に必要な要素がそろっており、自然や平和教育などテーマも多い。また、現地の学校交流も活発」と、メリットをアピール。ただし定期便での送客がメインとなるため、今後は「東京ベースで今年は1校、来年は2校と徐々に伸ばしていき、将来的には月に1校ずつを送客したい」と計画している。


▽ベトナム修学旅行を7回実施

 10月16日から20日の日程で修学旅行をしたのは、神奈川県の向上高等学校。33年前から韓国への修学旅行を実施しており、8年前からはベトナムでも開始した(2001年は両国とも9.11事件の影響で中止)。行き先は生徒が選択するという。今年はベトナムを選択した生徒が198人、韓国は約80人。
 
 ベトナムコースの旅程では、クチトンネルや戦争証跡博物館などベトナム戦争に関するスポットの見学のほか、ミトーでのメコン川クルーズ、貧困家庭の子どもが通う職業訓練学校との交流を実施。特に好評だったのがホーチミンのレホンフォン高校との交流会だ。ステージで両国の文化を披露した後はスポーツを楽しみ、最後は小グループに分かれてベンタン市場とドンコイ通りを散策し、生徒同士の交流を深めた。現地高校との交流は毎年行っているという。


写真説明:
(上)VNでは通常、Dカウンターを使用するが、今回は団体用のGカウンターで専用チェックイン
(下)ホーチミンのタンソンニャット空港で歓迎