ニッコウトラベル、人数減も増収増益、「セレナーデI号」が寄与

  • 2006年5月24日
 ニッコウトラベルの平成18年3月期(平成17年4月1日〜平成18年3月31日)連結決算は売上高4.4%増の49億4400万円、営業利益76.7%増の2億4700万円、経常利益53.2%増の4億6100万円、純利益52.9%増の2億7100万円であった。好決算を受け、年間配当10円のところ1株当たり1円増となる年間配当11円とする。

 ニッコウトラベルは従来からの「ゆったり」としたツアーの造成において、特にヨーロッパ河クルーズで「セレナーデI」を利用する商品について春、秋ともに販売計画通りに順調に推移、前年を上回る好結果を収めた。ただし、第4四半期(平成18年1月1日〜3月31日)の主力となるアジア、中東方面では弱含みに推移したとしている。取扱人数は前年比1.4%減の8880人となったが、売上高としては4.0%増の49億2010万円となり、特に主力デスティネーションとなるヨーロッパ方面で売上高で約2億2000万円の増加となったことが貢献している。

 なお、今期については引き続き、主力商品となるバス「スーパーリラックスカー」、河クルーズ「セレナーデI号」を利用する商品を中核とした販売を展開する。また、1ツアーあたりの催行実数の増加をはかり、利益改善、商品催行率の上昇、経費の削減などを継続的に進める。これにより今期の連結決算は、売上高は11.2%増の55億円、経常利益は8.4%増の5億円、当期純利益は8.8%増の2億9500万円と予想している。


▽ニッコウトラベル、方面別売上高、人数
ヨーロッパ/29億7216万1000円(9.3%増)/5179人(6.8%増)
ロシア/1億7611万6000円(10.5%減)/343人(15.9%減)
中東/1億5700万9000円(17.5%減)/413人(3.1%減)
北米/5億7728万8000円(7.9%増)/986人(2.5%増)
中南米/2億7293万2000円(34.0%増)/317人(12.8%増)
オセアニア/2億1236万円(0.8%減)/370人(17.2%減)
アジア/3億772万円(21.8%減)/1041人(23.2%減)
アフリカ/1億7745万2000円(17.1%増)/215人(±0.0)
その他/6706万6000円(47.9%減)/16人(76.1%増)
合計/49億2010万8000円(4.0%増)/8880人(1.4%減)