カンタスG、ブランド再編で07年からジェットスターが関空就航、06年はQFが関空、名古屋を運航

  • 2006年4月12日
 カンタスグループは11月以降、カンタス、ジェットスターの2ブランドに集約、オーストラリア航空ブランドは2006年7月以降、休止することを発表した。カンタスはプレミアムビジネスとレジャーの旅客を対象として国際線の運航を拡大、ジェットスターはレジャー市場に特化する形態で競争力の維持を狙う。

 現在、カンタスグループが就航する日本路線はカンタス(QF)が成田発でシドニー、ブリスベン、メルボルンを毎日4便体制、パースは週3便で運航。また、オーストラリア航空(AO)は名古屋発でケアンズ、シドニーにデイリー運航、大阪発ではゴールドコーストにデイリーで就航している。このうち、AOの休止に伴う名古屋、大阪便については、カンタス航空(QF)便として、2006年度スケジュールについてはケアンズ/名古屋線およびケアンズ/関空線のデイリー運航を行うと発表。ただし、2007年以降のスケジュールについては未定だ。
 なお、ジェットスターはシドニー/関空/ブリスベン/シドニー線のデイリー運航を行う。既に、国土交通省に申請、2007年3月末からのスケジュールで就航を開始する計画だ。ただし、名古屋線についてはジェットスターの就航についても未定。AOでは今年度の夏スケジュールから福岡線を運休しており、名古屋線についても厳しい見方をしている模様だ。

 カンタス航空CEOのジェフ・ディクソン氏はジェットスターの国際線について「カンタスの国際線ネットワークを補完し、お客様に魅力的な価格でオーストラリアと多様なホリデーデスティネーションとの直行便」を提供するとしている。現段階では、大阪を含め、バンコク、プーケット、ホーチーミン、バリ、ホノルルのアジア・太平洋地域の6都市に2クラス制のエアバスA330-200型機を投入。スタークラスが38席、エコノミークラスが265席、合計303席。今後、拡大する地域としてヨーロッパを視野に入れる。また、機材についても2008年夏から311席のボーイングB787ドリームライナーへと移行する予定としている。

 関西空港へのジェットスターの就航に先駆け、関西国際空港、および関西国際空港全体構想促進協議会(促進協)がエアポートプロモーションとしてジェットスターを今年3月に訪問。この活動が功を奏した形となった。
 ジェットスターは2004年5月に就航を開始。現在、オーストラリア国内線、ニュージーランド国際線で20地点を結び、週1000便を運航。シートはスタークラス、エコノミークラスともに革張りで、国際線はQFとコードシェアを結ぶ。