CO、今年の日本市場での重要施策は「ホームタウンエアライン」の浸透など
コンチネンタル航空(CO)日本支社長のチャールズ・ダンカン氏はこのほど、今年の日本市場での重点項目、およびその施策について語った。CO全体としては国際線の増強に取り組んでおり、昨年は欧州、北京、ニューデリー、ブエノスアイレスなど路線網を拡充。その一環として、日本でも広島/グアム線を就航しており、こうした路線での認知向上と需要を高めることが重要な課題という認識を示した。
日本市場での重点項目は3つで、(1)2004年に就航した名古屋/ホノルル線、昨年開設した広島/グアム線の新規就航路線の強化、(2)成田を除く日本就航都市で「ホームタウンエアライン」のコンセプトの浸透とプロモーション強化、(3)ラテンアメリカ路線のシェア拡大、だ。特に、地方市場の需要拡大は、成田空港発の供給量には上限が見えていることから、総需要の拡大につながる施策となる。
(1)新規就航路線
・名古屋/ホノルル線
2001年以前は航空3社が同路線を就航しており、ダンカン氏は「911前の需要とし、収益性の維持も同時に実現したい」と意欲を示す。ダンカン氏が地方都市を訪問で、「潜在需要も現実の需要としても多い」と旅行各社からの聞き取りでハワイ行きの需要を見ている。このことから、セントレアは国内各都市との接続も良く、さらに中部圏の需要の取り込みについても期待を示す。また、ウエディングなどでビジネスクラスを利用するハワイ商品の販売担当者に対して、ハワイ州観光局(HTJ)と協力して展開する「アンバサダー・プログラム」で、ビジネスクラスとハワイの高品質商品の販売につなげる。
・広島/グアム線
4月に就航1周年記念イベントをはじめ、各種イベントやプロモーションを展開。現在のところ、岡山/グアム線との競合は少なく、福岡/グアム線で若干の影響があるものの、総じてグアム行き需要に高まりがある。岡山発は四国、関西の西方面からの需要、広島発は広島圏を中心とした中国地方、福岡発は九州全域を中心として市場がそれぞれ成長しつつある。
(2)「ホームタウンエアライン」コンセプトの浸透
各地方都市から、リゾート路線を運航する航空会社として認知を高めることが重要。現在、供給量については福岡、仙台とも最高値であった1997年から下回る水準にあり、目標は「97年レベルにまで供給を戻すこと」だ。
具体的には、新潟/グアム線を利用し、サッカーJリーグのチーム「新潟アルビレックス」がレオパレスで春季キャンプを実施。これにより、メディアへの露出をはじめ、サポーターがグアム線を利用。また、アルビレックス帰国時にはミス・グアムが同便に搭乗しており、アルビレックスとミス・グアム来日で新潟でのグアムの露出が高まった。
同様に、仙台ではプロ野球の楽天イーグルス、札幌では北海道日本ハムファイタースが地元ファンを弾きつけており、地方に根ざしたチームのグアム誘致などを進めることで、地元の空港から出発出来るというメリットと認知を図りたいという。
グアム便旅客の乗り継ぎ需要は、成田線では概ねパラオ行きだが、地方便、特に仙台、広島、福岡については20%から30%程度がグアムをハブとして、サイパン、ケアンズ、バリなどの利用もある。こうした特徴を活かしたプロモーションをしていく。
(3)ラテンアメリカ路線の拡大
2003年8月からアメリカ政府の施策でビザ運用の規則が変更され、アメリカを経由する南米行きの乗継が厳しくなった。しかし、現在は在日アメリカ大使館で5年、または10年のトランジットビザを発行し、利便性は改善されている。
また、ニューアーク、ヒューストンを乗継とした中南米行きの需要に対応できる路線網が充実。現在、メキシコ30都市、中央アメリカ11都市、南アメリカ9都市に就航しており、ヴァリグ・ブラジル航空(RG)の撤退、日本/メキシコ間の自由貿易協定(FTA)締結による交通量の増加をチャンスと捉える。
市場としては、コーポレート、レジャー需要ではマチュピチュ・カンクン・ガラパゴスなどの需要のほか、ペルーやブラジルの日系人需要と3つのセグメントにそれぞれ取り組む。
日本市場での重点項目は3つで、(1)2004年に就航した名古屋/ホノルル線、昨年開設した広島/グアム線の新規就航路線の強化、(2)成田を除く日本就航都市で「ホームタウンエアライン」のコンセプトの浸透とプロモーション強化、(3)ラテンアメリカ路線のシェア拡大、だ。特に、地方市場の需要拡大は、成田空港発の供給量には上限が見えていることから、総需要の拡大につながる施策となる。
(1)新規就航路線
・名古屋/ホノルル線
2001年以前は航空3社が同路線を就航しており、ダンカン氏は「911前の需要とし、収益性の維持も同時に実現したい」と意欲を示す。ダンカン氏が地方都市を訪問で、「潜在需要も現実の需要としても多い」と旅行各社からの聞き取りでハワイ行きの需要を見ている。このことから、セントレアは国内各都市との接続も良く、さらに中部圏の需要の取り込みについても期待を示す。また、ウエディングなどでビジネスクラスを利用するハワイ商品の販売担当者に対して、ハワイ州観光局(HTJ)と協力して展開する「アンバサダー・プログラム」で、ビジネスクラスとハワイの高品質商品の販売につなげる。
・広島/グアム線
4月に就航1周年記念イベントをはじめ、各種イベントやプロモーションを展開。現在のところ、岡山/グアム線との競合は少なく、福岡/グアム線で若干の影響があるものの、総じてグアム行き需要に高まりがある。岡山発は四国、関西の西方面からの需要、広島発は広島圏を中心とした中国地方、福岡発は九州全域を中心として市場がそれぞれ成長しつつある。
(2)「ホームタウンエアライン」コンセプトの浸透
各地方都市から、リゾート路線を運航する航空会社として認知を高めることが重要。現在、供給量については福岡、仙台とも最高値であった1997年から下回る水準にあり、目標は「97年レベルにまで供給を戻すこと」だ。
具体的には、新潟/グアム線を利用し、サッカーJリーグのチーム「新潟アルビレックス」がレオパレスで春季キャンプを実施。これにより、メディアへの露出をはじめ、サポーターがグアム線を利用。また、アルビレックス帰国時にはミス・グアムが同便に搭乗しており、アルビレックスとミス・グアム来日で新潟でのグアムの露出が高まった。
同様に、仙台ではプロ野球の楽天イーグルス、札幌では北海道日本ハムファイタースが地元ファンを弾きつけており、地方に根ざしたチームのグアム誘致などを進めることで、地元の空港から出発出来るというメリットと認知を図りたいという。
グアム便旅客の乗り継ぎ需要は、成田線では概ねパラオ行きだが、地方便、特に仙台、広島、福岡については20%から30%程度がグアムをハブとして、サイパン、ケアンズ、バリなどの利用もある。こうした特徴を活かしたプロモーションをしていく。
(3)ラテンアメリカ路線の拡大
2003年8月からアメリカ政府の施策でビザ運用の規則が変更され、アメリカを経由する南米行きの乗継が厳しくなった。しかし、現在は在日アメリカ大使館で5年、または10年のトランジットビザを発行し、利便性は改善されている。
また、ニューアーク、ヒューストンを乗継とした中南米行きの需要に対応できる路線網が充実。現在、メキシコ30都市、中央アメリカ11都市、南アメリカ9都市に就航しており、ヴァリグ・ブラジル航空(RG)の撤退、日本/メキシコ間の自由貿易協定(FTA)締結による交通量の増加をチャンスと捉える。
市場としては、コーポレート、レジャー需要ではマチュピチュ・カンクン・ガラパゴスなどの需要のほか、ペルーやブラジルの日系人需要と3つのセグメントにそれぞれ取り組む。