JLグ、第3四半期決算は売上高3.6%増も経常・純損など赤字

  • 2006年2月7日
 日本航空(JL)は平成18年3月期第3四半期の業績を発表、売上高は3.6%増の1兆6692億9700万円、営業損益は8億5700万円の赤字(前年同期:830億8200万円)、経常損益は108億2800万円の赤字(同:1088億3800万円)、純損益は230億9900万円の赤字(同:792億4300万円)となった。中間期において、今期の業績予想で営業損益、経常損益、純損益など赤字の見通しを示していたが、第3四半期で赤字に転じた。国際線旅客が中国線の反日デモの影響から前年を下回ったほか、東南アジア、オセアニア線で伸び悩み。単価は燃油サーチャージの追加により4.5%増となり、収入では3.1%増の5282億100万円。第3四半期(平成17年10月1日〜12月31日)のみは0.8%増の1677億5800万円。
 国内線については安全運航上のトラブルから旅客数が減少、有償旅客数は1.5%減の3335万4973人で、個人旅客での伸び悩みが目立つ。単価も0.6%減となり、収入についても1.4%減の5042億2000万円に留まった。

 事業別では航空運送事業が売上高2.0%増の1兆3198億9200万円、営業損失は154億2300万円(前年同期:683億500万円)、旅行企画販売事業は売上高0.6%減の3224億3500万円、営業利益18.6%増の15億2000万円、カード・リース事業は売上高0.8%増の446億400万円、営業利益8.6%増の32億1600万円。

 このうち、旅行企画販売事業のジャルパックについては中国方面を主として取扱人数の減少により減収、国内のジャルツアーズは沖縄方面の好調が継続しているほか、愛・地球博による需要増で増収となっている。