ANAグ、09年度まで4ヵ年の中期経営戦略で1000億円の連結営業利益を目標
全日空(NH)をはじめとするANAグループは2006年度から09年度の4ヵ年の中期経営戦略をまとめた。2009年度には羽田空港の再拡張が予定されており、NHではこれに端を発した「大競争時代」が来ると想定。国内線を収益基盤とし、今後の増収に向け伸びが期待される国際線、貨物事業分野での事業拡大を図る方向性を示したほか、燃油費の上昇に耐えうる企業体質づくりを目指す。2009年度の連結営業利益1000億円が目標。
このうち、国際線については成田空港でスターアラーアンス各社と協力し、北米、ヨーロッパ、アジア、中国の地域にバランス良くネットワークを構成することを目指す。これにより、成田は「国際線ハブ」と位置づけ。一方、羽田空港は2009年度には国際化が想定されているが、首都圏の需要を背景とする国内線と近距離国際線を合わせたハブとして展開。この期間中には世界初となるボーイング737-300ER型機を投入する。
需要見通しとして、戦略策定期間中の国際線は、欧米路線で2005年度比同程度から3%増程度の緩やかな伸び、アジア・中国線は2%増から8%増と堅調な伸びを予測。国内線については景気の緩やかな回復に合わせ、2005年度比同程度から3%増の予測だ。
先日、山元峯生社長がANAグループでのローコスト航空会社(LCC)の設立について言及したが、この中期経営戦略には「社内で勉強中」という理由から、明言は避けている。ただし、スカイマークエアラインズ(BC)の価格訴求型には危機感は強めており、NHが想定する大競争時代は「2009年より前に仕掛ける必要もある」という考えはある模様だ。
▽連結営業収入/連結営業利益/連結経常利益/連結当期利益
2006年度目標/1兆3900億円/760億円/450億円/220億円
2007年度目標/1兆4500億円/810億円/470億円/180億円
2008年度目標/1兆4900億円/900億円/650億円/380億円
2009年度目標/1兆5500億円/1000億円/760億円/420億円
このうち、国際線については成田空港でスターアラーアンス各社と協力し、北米、ヨーロッパ、アジア、中国の地域にバランス良くネットワークを構成することを目指す。これにより、成田は「国際線ハブ」と位置づけ。一方、羽田空港は2009年度には国際化が想定されているが、首都圏の需要を背景とする国内線と近距離国際線を合わせたハブとして展開。この期間中には世界初となるボーイング737-300ER型機を投入する。
需要見通しとして、戦略策定期間中の国際線は、欧米路線で2005年度比同程度から3%増程度の緩やかな伸び、アジア・中国線は2%増から8%増と堅調な伸びを予測。国内線については景気の緩やかな回復に合わせ、2005年度比同程度から3%増の予測だ。
先日、山元峯生社長がANAグループでのローコスト航空会社(LCC)の設立について言及したが、この中期経営戦略には「社内で勉強中」という理由から、明言は避けている。ただし、スカイマークエアラインズ(BC)の価格訴求型には危機感は強めており、NHが想定する大競争時代は「2009年より前に仕掛ける必要もある」という考えはある模様だ。
▽連結営業収入/連結営業利益/連結経常利益/連結当期利益
2006年度目標/1兆3900億円/760億円/450億円/220億円
2007年度目標/1兆4500億円/810億円/470億円/180億円
2008年度目標/1兆4900億円/900億円/650億円/380億円
2009年度目標/1兆5500億円/1000億円/760億円/420億円