ANAグ、06年度はネットワークキャリアを強化、中国線は小型化・多頻度運航へ

  • 2006年1月30日
 ANAグループは2006年度(2006年4月1日〜2007年3月31日)の航空輸送事業計画を策定した。国際線では6月の成田空港第1ターミナルへの移転もあり、「パートナーハブ戦略」として各方面へバランス良く展開。また、中・小型機を活用し、収益力の向上を図るなど、経営ビジョンである「アジアでナンバーワン」の達成に向けた事業展開を推進する。

 特に、中国路線には次世代航空機ボーイング737-700型機を増やすほか、成田ではエアバス320-200型機の「国際線専用仕様機」を投入。路線の需要にあった高い収益性の安定を目指し、機材の小型化・多頻度運航を推進する。さらに、スターアライアンスメンバーのハブ空港における接続ネットワークの拡充にも重点を置き、「ネットワークキャリア型」の事業展開を推進。スターアライアンスの戦略と融合するネットワークによる競争力を強める。

 路線展開では成田/台北線を週1便増便し、週11便で運航するほか、関西/アモイ線、青島線にボーイング737-700型機を投入し、小型化することで、関西/大連線、アモイ線を復便。また、北米路線では成田/サンフランシスコ線、ワシントン線にインターネットが利用できる最新鋭のボーイング777-300ERを増やし、機内サービスを拡充させる。

 一方、国内線では羽田/関空線、関西/札幌線、沖縄線を増便し、伊丹空港と2月から就航する神戸空港との有機的な活用を目指すほか、スカイネットアジア航空など、多航空会社とのコードシェアを拡大。パートナーキャリアや地上交通機関を含む旅客利便の最大の向上と、需要と供給の適合を推進し「ANA」らしい高品質なサービスの提供を図る。