ひろきのトラベル×シネマ No.003 「韓流スター作品は今年も旅行商品に貢献?『美しき野獣』、『B型の彼氏』公開」

一時の勢いは無いものの、またしても韓流スター熱狂の一年が続くのでしょうか? 昨年大ヒットを飛ばしたテレビドラマ『悲しき恋歌』の放映以後、ぺ・ヨンジュン、イ・ビョンホンに続く大物人気スターとなったクォン・サンウ氏。彼の主演最新作『美しき野獣』が2月11日の日韓同時公開を迎え、日本国内でも熱狂ムードが高まっています。
1月26日には来日記者会見、そしてチケット発売開始から過去最速の1分で売り切れたというジャパンプレミアでの舞台挨拶も実施されました。メディアでの話題も最高潮に達しようとしています。
都内ホテルでの記者会見には、当初、サンウ氏は体調が悪いと最初は欠席。各社報道陣は肩透かしをくった感じでしたが、最後になって青白い顔で登場!会場は一瞬にしてざわめきたち、フラッシュの嵐。体調が悪くても、こうした配慮に今後も韓流ブームが継続することを予見。旅行商品にも貢献してくれるのでは!?

さて、今回、本作品に協賛しているアシアナ航空(OZ)は、05年6月にクォン・サンウ氏との間で交わされた2年間の広報大使協力の一環として参加。ただし、1月下旬現在、OZと本作品の連動企画は予定されていないとのことです。
▽写真1:1月26日、グランドハイアット東京で記者会見が行われた(左からキム・ソンス監督、クォン・サンウ、ユ・ジテ、音楽担当の川井憲次)
▽写真2:昨年6月13日、ソウルのアシアナ航空本社にて広報大使に任命
■『美しき野獣』ロケ地商品化は容易ではないが、印象を残すシーンも

ところで、同作品でロケ地ツアーを企画するには力技が必要かもしれません。ロケ撮影は、ソウル、分唐、仁川、釜山が選ばれています。作品を鑑賞してみて印象的なシーンを幾つかを挙げるとすれば、市内のカーチェイスシーン、義弟と会話するベンチのシーン、茶畑のシーン、サンウ氏演じるドヨンが復讐に現れる階段シーン、ラストの直前の電話ボックスシーンなどがあり、ロケ地訪問の候補と言えるでしょう。いずれも、サンウ氏がそこで実際に「撮影した場所」です。しかし、食や漢方、歴史などの切り口でツアー商品化しやすいテレビドラマ「チャングムの誓い」とは違っていますので、かなり限定されたファンが対象になるでしょう。
▽写真3:『美しき野獣』は、男の美学を描く
■作品紹介

『美しき野獣』
http://www.beautiful-beast.com/
2月11日、日韓同時公開
配給:東芝エンタテインメント
監督:キム・ソンス
出演:クォン・サンウ、ユ・ジテ
(c)206 Showbox & Pop Corn Film. All rights reserved.
▽写真4:若手実力派ユ・ジテとの競演も話題
■イ・ドンゴン主演『B型の彼氏』も注目を集める

というのも、本作はロッテグループが映画製作に参入した記念すべき第1作目だからです。現在12の映画館、102のスクリーンを保有しているロッテショッピング(株)ロッテエンタテインメントは、国内第1位のマルチプレックスを目標にスクリーン拡大を積極的に推進。劇場網を基盤に出資、配給、マーケティングを一体化させた総合映画業者を目指しています。同社2作目は、キム・レウォン主演『ミスター・ソクラテス』(原題)。
韓流スター映画『美しき野獣』と『B型の彼氏』の公開を皮切りに、今年の韓国映画への熱は高まっていくでしょう。
▽写真5:映画館デートシーン
『B型の彼氏』
1月28日、シネクイント、シネカノン有楽町ほか全国公開
配給:角川ヘラルド・ピクチャーズ
出演:イ・ドンゴン、ハン・ジヘ、シン・イ
監督:チェ・ソグォン
http://www.herald.co.jp/official/b_kare