旅行各社の仕事始め、「攻め」「変革」がキーワード

  • 2006年1月4日
 4日、旅行業界の各社では仕事はじめとなり、各社社長が年頭所感を訓示した。この中で、4月から事業持株会社への移行を控えるジェイティービー代表取締役社長の佐々木隆氏は「守りから攻め」への意識改革を昨年に引き続き強調、中期経営計画の中で謳うスピード、誠実、専門性の3つについて重点として旅行事業を展開。さらに核となる事業の周辺にJTBグループとして「次の一手」を打ち続けるという戦略を述べた。
 近畿日本ツーリスト代表取締役社長の太田孝氏は2008年度の営業利益50億円達成という中期経営計画を引き合いに、今年を「大切なスタート・ダッシュの年」と表現。個人旅行を中心とする「メイト」、「ホリデイ」と団体旅行でのECCを中心とした成長と、各地での地域に根ざしたブランド力を持つ企業との共有・協業によるプラットフォーム戦略の二本立てで変革し、「攻めて、攻めて、攻めまくり、カタチに残す」年と語った。
 ジャルパック代表取締役社長の梶明彦氏は「ジャルパックグループは大変スリムで、しかも力強い体制を構築することに成功しつつある」と語り、「まだ半ば」とも言及。今年は販売と商品造成が一体化することを受け、効率的な販売体制の構築、消費者やマーケットとの距離を短くし、スピード感のある商品展開を促した。