HIS、海外市場回復により連結で増収増益、来年予測1800万人でシェア拡大狙う
エイチ・アイ・エスの平成17年10月期(平成16年11月1日〜平成17年10月31日)の連結決算は売上高11.0%増の2905億9300万円、営業利益19.8%増の54億7300万円、経常利益21.0%増の64億8300万円、純利益130.5%増の63億4000万円となった。エイチ・アイ・エス単体では売上高12.4%増の2518億4500万円、営業利益12.6%増の49億9600万円、経常利益20.1%増の57億2600万円、純利益29.6%減の20億200万円。
海外旅行市場は2000年に次ぐ出国者数となる1730万人から1740万人になると予測される回復を見せたことから、HISの主力となる個人、若年、海外旅行の経験豊富、レジャーなどを楽しむ20代から40代への販売拡大が奏功。HIS単体では海外旅行取扱人数は前年比9.3%増の216万565人となり、1月から10月までの海外旅行者数4.0%増の1448万9000人と伸び率で上回り、海外旅行者数に占めるHISシェアも伸びを示した(シェア参考値:2005年12.42%、2004年11.96%、数値はJNTO推計値、確定値を使用)。
こうしたシェア増大に向け、プロ野球選手の新庄剛志さんを起用したCMのほか、夏木マリさんを起用し、女性やシニア層にも顧客層を広げる認知拡大に積極的に取組み、ビジネスクラス・ファーストクラスを専門に販売する部署を設置している。
また、法人部門の強化も重要な施策として掲げているが、これについては前年比売上高ベースで36.5%増と大きな伸び。こうした法人、団体需要についても今後、積極的な人員増強により、取扱額を増やすための提案を行う方針。
インターネットについても、オンラインで完結する予約とコールセンターでの予約をあわせた売上高は39.1%増と大きな伸び。サイトを情報源として電話予約する割合が多く、完全にシステムで完結する予約の割合はまだ少ないものの、eビジネス事業部においてオンライン予約を本格的に展開する。
▽回復基調で06年出国者1800万人予測、売上高15%増
また、今期(平成17年11月1日〜平成18年10月31日)については売上高15.6%増の3360億円、経常利益27.2%増の82億5000万円、純利益44億円の予想。HIS本社企画室によると、2006年の年間の日本人出国者数を約4%増の1800万人程度と予測。こうした海外旅行意欲の旺盛な需要が来期の売上高の増加を支えると見ている。さらに、客単価についても、既に「底をうち、下げ止まりから上昇」傾向と言い、既に展開するビジネスクラス・ファーストクラスの販売に加え、50代超のシニア向け商品の拡充で、さらに顧客層の拡がる傾向を保つ。ただし、訪問者数の増加に伴い、シェアの増加にも意欲的で、主力顧客層の20代から40代についても販売を強め、特にリピーター層の獲得に務める。
▽HIS方面別売上高、送客人数
北米/371億5700万円(21.3%増)/24万7889人(5.4%増)
ヨーロッパ/485億5200万円(21.7%増)/24万5914人(8.5%増)
アジア/879億8200万円(9.0%増)/109万8842人(14.3%増)
オセアニア/137億7200万円(1.7%増)/9万6121人(2.2%減)
ハワイ、グアム、サイパン/409億8100万円(16.4%増)/42万160人(8.3%増)
その他/75億8700万円(27.4%減)/5万1639人(22.5%減)
合計/2360億3400万円(12.2%増)/216万565人(9.3%増)
海外旅行市場は2000年に次ぐ出国者数となる1730万人から1740万人になると予測される回復を見せたことから、HISの主力となる個人、若年、海外旅行の経験豊富、レジャーなどを楽しむ20代から40代への販売拡大が奏功。HIS単体では海外旅行取扱人数は前年比9.3%増の216万565人となり、1月から10月までの海外旅行者数4.0%増の1448万9000人と伸び率で上回り、海外旅行者数に占めるHISシェアも伸びを示した(シェア参考値:2005年12.42%、2004年11.96%、数値はJNTO推計値、確定値を使用)。
こうしたシェア増大に向け、プロ野球選手の新庄剛志さんを起用したCMのほか、夏木マリさんを起用し、女性やシニア層にも顧客層を広げる認知拡大に積極的に取組み、ビジネスクラス・ファーストクラスを専門に販売する部署を設置している。
また、法人部門の強化も重要な施策として掲げているが、これについては前年比売上高ベースで36.5%増と大きな伸び。こうした法人、団体需要についても今後、積極的な人員増強により、取扱額を増やすための提案を行う方針。
インターネットについても、オンラインで完結する予約とコールセンターでの予約をあわせた売上高は39.1%増と大きな伸び。サイトを情報源として電話予約する割合が多く、完全にシステムで完結する予約の割合はまだ少ないものの、eビジネス事業部においてオンライン予約を本格的に展開する。
▽回復基調で06年出国者1800万人予測、売上高15%増
また、今期(平成17年11月1日〜平成18年10月31日)については売上高15.6%増の3360億円、経常利益27.2%増の82億5000万円、純利益44億円の予想。HIS本社企画室によると、2006年の年間の日本人出国者数を約4%増の1800万人程度と予測。こうした海外旅行意欲の旺盛な需要が来期の売上高の増加を支えると見ている。さらに、客単価についても、既に「底をうち、下げ止まりから上昇」傾向と言い、既に展開するビジネスクラス・ファーストクラスの販売に加え、50代超のシニア向け商品の拡充で、さらに顧客層の拡がる傾向を保つ。ただし、訪問者数の増加に伴い、シェアの増加にも意欲的で、主力顧客層の20代から40代についても販売を強め、特にリピーター層の獲得に務める。
▽HIS方面別売上高、送客人数
北米/371億5700万円(21.3%増)/24万7889人(5.4%増)
ヨーロッパ/485億5200万円(21.7%増)/24万5914人(8.5%増)
アジア/879億8200万円(9.0%増)/109万8842人(14.3%増)
オセアニア/137億7200万円(1.7%増)/9万6121人(2.2%減)
ハワイ、グアム、サイパン/409億8100万円(16.4%増)/42万160人(8.3%増)
その他/75億8700万円(27.4%減)/5万1639人(22.5%減)
合計/2360億3400万円(12.2%増)/216万565人(9.3%増)