JL、ヤフーと包括提携、まずは国内線航空券販売、海外ツアー、ホテルなどグループ全体で連携

提携を開始するにあたり、両社で最も親和性の高い「トラベル」から開始し、ヤフーのアクティブユーザー会員約1500万人の主力は20代から30代のユーザー層、JALマイレージバンク(JMB)登録会員は約1800万人の主力は30代から40代としており、両社は相互の会員に向け、シームレスで利便性の高いサービスの提供を目指す。特に、JAL側では、若年層の海外旅行離れへの一定の歯止めがかかることを期待、「今回の提携で新商品を提供し、マーケットを拡大したい」(上原氏)考え。
また、ヤフー側では、「トラベル」では楽天トラベルが既に提携する全日空(NH)に「追いついた」(ヤフー広報)としているが、旅行に限らず幅広い面での提携であることから、特にポイントサービスでの拡大を期待しているようだ。
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来春を目処として、海外ツアーの予約・購入、Yahoo!プレミアム会員を対象とした限定海外ツアーの予約・購入、およびJALマーレージバンクとYahoo!ポイントの相互交換が具体的に進む。また、国内ツアー、国際線航空券の購入についても順次、サービスを開始していく予定だ。
このうちツアーに関しては、ヤフーが展開するオークション、ムービー、ミュージック、スポーツなど、特定の分野と旅行との組み合わせを進める。例えば、オークションでの特定の購買層に対し、フランス・パリでのオークションと蚤の市満喫ツアーなど、特定のマーケットに対して旅行を薦めることも検討している。ジャルパックでも、社内にヤフーへの提供するツアーについての検討チームでツアーを出している状況。ただ、ジャルパックでは「手配面では難しい部分がある」としているが、ニッチな市場の需要掘り起こしを狙う。
