SKオルセン氏、サイト拡充、若年層への取組みなど強化へ

  • 2005年6月27日
 スカンジナビア航空(SK)日本地区総支配人のアーランド・オルセン氏がこのほど、今後のSKの日本での展開について語った。6月現在、SKのロードファクターは83%と順調で、カーゴも4500トンから5000トンの取扱、売上げは104億円となっている。この中でも、堅調に推移するFIT旅客の取組みについて、オルセン氏はオンライン予約層を新たなセグメントとして捉える考え。オンライン予約、eチケット化の促進のための具体策として、2005年末を目処に日本語サイト上に検索システムを確立する。この予約システム確立を契機に、正規割引運賃など各種航空券についての詳細な解説やスカンジナビア政府観光局(STB)と連携した観光素材の紹介など、日本語サイト全体の充実を図る。
 さらに、「日本は成熟したマーケットで伸びは緩やかである」との認識を示すものの、今後は販売面においては一段と取り込みを強化する。SKの2005年半期における日本路線の旅客数は7万8000人となる見込みで、そのうち8割が日本人が占める想定だ。この旅客の大半が熟年層である現状からの変化を求め、オルセン氏は新たなセグメントとして若年層への訴求に意欲的。「若者の旅行商品選びは、衝動買いに近いものがある」とし、航空会社やデスティネーションの選び方が多様化した日本人若年層を分析した上で、取組みたい意向だ。今後はSTBとの連携によって、若年層が関心の高いショッピングやデザイン、自然に焦点をあてたPRを進める。

 さらに、2006年1月から3月にかけて順次、ビジネスクラスのリニューアルを予定している。これは現在のエアバスA340機のCクラス座席を54席から46席へと座席数を減らし、フルフラットシートを導入するもの。また、全クラスで利用が可能な機内ワイヤレス・ブロードバンド・インターネット・サービスの「SASネット・アクセス」利用者は6月までに約4000名だが、これを今後も機内サービスの柱として定着を図る。なお、利用者数はIT関連企業が多いシアトル線に続き、日本路線が第2位の使用率の高さだという。