日本トラベル、検索エンジン最適化技術を開発、売上100億円・上場目標

  • 2005年3月31日
 日本トラベルは独自に検索エンジン最適化(SEO)技術を開発した。SEOは、Web上の文字の配置やキーワードの割合を工夫し、検索結果を上位に食い込ませる技術。代表的なポータルサイトからの検索結果から、同社サイトへの誘導に成功している。特に、北欧、スイス、アイスランドの検索では検索結果は上位にあたる。こうした自社HPのアクセス数向上によって、今後の売上目標を2005年1月期の10億円から、2年後に50億円、5年後には100億円に引き上げたい考え。同社がサイトで展開する地域は現在、北欧、スイス、アイスランド、ベトナムで、これを7月までに10地域、2年後には60地域を目標とし、現在の専門店的サイトから総合旅行サイトを目指す。
 なお、同社は4月1日に新店舗として赤坂店をオープンし、今夏には新しくロシアセクションを立ち上げる。先述のIT技術と店舗の対面サービスを同時に充実させることによって、2010年までに株式上場を目指すという。

▽広告事業部門「Juno」が国内ウェディング業界へ進出
 また、日本トラベルの広告事業部門として展開する「Juno」が山梨県を皮切りに本格的な全国展開を始めている。対象は日本国内のホテルや式場。サービス名称を「Juno Digital Fine Arts」とし、結婚披露宴や挙式での新しいサービスを提供する。例えば、他角度からの写真撮影はこれまでにない、ウェディング記念写真を提供。また、合成画像によるオリジナルアートは、スチールカメラで撮影した素材をデジタル技術によって絵画的に仕上げたもの新しい技術。写真とCGと絵画の融合した美しい仕上がりが特徴だ。こうした技術的なサービスをはじめとし、タレントからのビデオレターなど夢とサプライズによってパーティーの演出をする。
 導入に関しては、地域における普及を制限。それにより、導入する施設がサービスの差別化ができるよう配慮する。この事業は2005年6月に、株式独立が決まっている。同社はこうしたイベントともいえる広告事業部と旅行販売の相乗効果を図り、事業拡大を目指す。