ニッコウ、中間期は増収増益、顧客数は89%増も完全回復に至らぬ見解
ニッコウトラベルの平成17年3月期連結中間決算(平成16年4月1日〜9月30日)は、売上高が前年比92.1%増の21億7200万円、営業利益5400万円(前年同期:1億8300万円の赤字)、経常利益1億4600万円(同:1億6400万円の赤字)、中間純利益が8500万円(同:1億4300万円の赤字)となった。ニッコウは中期経営計画において(1)個人情報保護法の順守とシステムの活用による販売拡充、(2)河クルーズの就航による新規商品開発と認知度向上、(3)市場調査と顧客アンケートの綿密、的確な実施、およびニーズに対応する商品開発、(4)ゆとりある旅、疲れない旅の啓蒙と新規顧客数の拡大、(5)地方における特約代理店の関係強化による販売拡大を掲げる。こうした計画を背景に、ユーロ・シッピング・ホールディング社と業務提携による河船造船の着手、来年4月からの運航を開始は大きな切り札となる。また、今中間期は新規顧客が1112人とニッコウのツアー参加者の約30%超と順調な拡大を図ったほか、リピーター率は70.3%と昨年同期比でポイント減となっているものの、SARSの影響が薄れ、海外旅行経験の少ない層の出足も考えると、2002年期と同程度の割合となっている。また、女性同士やひとり旅の需要に応える「麗しのヨーロッパ」などの商品を設定し、多様化するニーズの対応を図っている。
なお、旅客は前年同期比で88.9%増の3746人(延べ人数)となったが、ニッコウの主力デスティネーションである欧州がほぼ横ばいの伸び、ロシアなどでのテロが影響し、完全回復には至っていないと見ている。通期見通しは売上高55億円、経常利益5億円、当期純利益2億7800万円と期初予想と同額を見込む。
なお、旅客は前年同期比で88.9%増の3746人(延べ人数)となったが、ニッコウの主力デスティネーションである欧州がほぼ横ばいの伸び、ロシアなどでのテロが影響し、完全回復には至っていないと見ている。通期見通しは売上高55億円、経常利益5億円、当期純利益2億7800万円と期初予想と同額を見込む。