日旅OMC、特徴あるリテーラーを目指す、店舗別の商品展開を視野

  • 2004年9月1日
 日本旅行オーエムシートラベルは1日、営業を開始した。千葉県浦安市にある「ショッパーズプラザ新浦安店」で開催した記念セレモニーにおいて、日旅OMC代表取締役社長に就任した安富徹氏は「ショッピングに来店するお客様とOMCカード会員の信頼を得る店づくりを心がけたい。旅行サービスの代理販売だけでなく、感動や満足を提供できる会社として特徴あるリテーラーを目指す」と抱負を語った。
 また、安富氏は日旅OMCの今後の営業展開について、(1)日本旅行とオーエムシーがそれぞれ確立する基盤から新たなサービスを展開、(2)リテールとして幅広い商品の品揃えを挙げる。(1)については、日旅営業推進部内に「カード営業推進チーム」、OMC側は「NTA推進室」をそれぞれ設立しており、2社の連携を効率的に進める目的で事業を進める。また、OMC会員の約740万人を対象とするサービスでは、毎月の請求書に同封する案内に専用商品を企画。新たなサービスでは店舗のスタッフが顧客に伝える情報を重視する考え。具体的には、来店者に対してお奨めの旅行先をはじめ、的確な情報伝達を目指す。(2)は日旅グループとして、日旅のホールセール商品の取扱である約2割のシェアを高めたい考え。ただし、「消費者が支持する品揃えが前提」としており、店舗別の商品展開を視野に入れる。構想としては、「コンビニ型の軽装備だけでなく、コンサルティング型の展開もある」(安富氏)。
 なお、日旅OMCの2004年度決算は初期投資などを見込み経常損益が3000万円から4000万円の赤字となるものの、05年度から07年度には累損を解消し、地域に密着する店舗を拡大する意向だ。