ANAセールス、04年度上期商品から国内、海外とも取消料を一部免除
ANAセールス&ツアーズはこのほど、2004年度上期のANAハローツアーとANAスカイホリデーの商品概要を明らかにした。2003年度について常務取締役の針間浩治氏は「国内、海外を一体化した会社となったことで、海外旅行が厳しい状況の中、国内旅行の好調さが支えた」と語り、国内は増収増益、海外は減収減益、全体では若干の黒字となる見込みを明らかにした。ただし、海旅は上期においてハワイ、およびグアムとソウルのチャーター便が前年増となり、下期はハワイ、グアム、ヨーロッパ、チャーター便が前年増と好調に推移した。なお、中国は前年比40%減の取扱人員となっている。なお、03年度の販売見込は合計でハローツアーが20%減の10万3800人、スカイホリデーが5%増の156万人である。
2004年度は商品内容を一新し、セグメント別に旅行の目的を明確化するほか、期初にはANAセールス1周年記念の謝恩企画を実施して集客を図る。また、販売代理店の利便性向上を狙い、インターネット予約システム「ADAM」(国内)と「HALCOM」(海外)の機能向上を図り、年間で約12億円の投資をする予定だ。
上期から最も大きく変化することは、取消料の取扱いに関して。海外、国内商品とも、2等親以内の親族が急病となった場合は支払い済みの料金を返金し、取消料を免除する。これはANAセールスが昨年10月、社内に設置したCS向上委員会(委員長:代表取締役社長の大野晃二氏)での議論から決定したもの。CS向上委員会は役員、および部長クラスで構成し、部長クラスでは週1度程度の検討を行っている。この中で、お客のアンケートを基に旅行商品やサービス向上を狙い、リピーターを重視する環境、顧客満足度の向上の点から、今回の決定となった。
▽上期のハローツアーは欧州、中国、チャーターに重点
海外のハローツアーでの重点項目は、ヨーロッパ、中国、チャーター便。ヨーロッパでは目的志向を明確にしつつも、約8割の商品が添乗員同行のコースとしたほか、2名以上の催行保証の商品を20%増と拡充した。全日空(NH)便以外にも、オーストリア航空(OS)、アリタリア航空(AZ)、ルフトハンザ・ドイツ航空(LH)を利用し、中欧、東欧、北欧のデスティネーションを拡充し、デスティネーションの多様化を図っている。
中国は、NHが中国線に重点を置くことと連動。例えば、NHが就航する大連と瀋陽を結び、ハルピンや長春などを訪れる旅程で、街の散策などを盛り込む東北方面のツアーを拡充するほか、北京の需要喚起を図る。チャーター便では03年度に好調であったグアム、ソウルを継続するほか、ウルムチなどのチャーターを計画中だという。機材はボーイング747型機、B767型機を利用し、機材繰りなどでNHと調整する段階にあるが、地方発を含め可能な限り、運航を実施していく予定だ。
▽2004年度ハローツアー上期販売目標と2003年度販売見込
[方面/上期販売目標人員(前年比|02年比)/03年度販売予想(前年比)]
アメリカ 5400人(26%増|11%増)/9200人(17%減)
ハワイ 6000人(40%増|51%増)/1万500人(15%増)
グアム 5500人(8%増|37%減)/1万2300人(17%減)
ヨーロッパ 1万6000人(45%増|4%増)/2万4000人(13%減)
アジア 1万6500人(136%増|5%減)/1万9500人(48%減)
中国 1万1000人(400%増|26%増)/7800人(56%減)
外航利用 5500人(175%増|115%増)/5400人(17%増)
チャーター 1万3500人(111%増|317%増)/1万5100人(130%増)
合計 7万9400人(88%増|22%増)/10万3800人(20%減)
▽2004年度スカイホリデー販売目標と2003年度販売見込
2004年度販売目標人員:163万8000人(5%増)
目標取扱額:832億円(5%増)
2003年度販売予想人員:156万人(5%増)
予想取扱額:792億円(16%増)
2004年度は商品内容を一新し、セグメント別に旅行の目的を明確化するほか、期初にはANAセールス1周年記念の謝恩企画を実施して集客を図る。また、販売代理店の利便性向上を狙い、インターネット予約システム「ADAM」(国内)と「HALCOM」(海外)の機能向上を図り、年間で約12億円の投資をする予定だ。
上期から最も大きく変化することは、取消料の取扱いに関して。海外、国内商品とも、2等親以内の親族が急病となった場合は支払い済みの料金を返金し、取消料を免除する。これはANAセールスが昨年10月、社内に設置したCS向上委員会(委員長:代表取締役社長の大野晃二氏)での議論から決定したもの。CS向上委員会は役員、および部長クラスで構成し、部長クラスでは週1度程度の検討を行っている。この中で、お客のアンケートを基に旅行商品やサービス向上を狙い、リピーターを重視する環境、顧客満足度の向上の点から、今回の決定となった。
▽上期のハローツアーは欧州、中国、チャーターに重点
海外のハローツアーでの重点項目は、ヨーロッパ、中国、チャーター便。ヨーロッパでは目的志向を明確にしつつも、約8割の商品が添乗員同行のコースとしたほか、2名以上の催行保証の商品を20%増と拡充した。全日空(NH)便以外にも、オーストリア航空(OS)、アリタリア航空(AZ)、ルフトハンザ・ドイツ航空(LH)を利用し、中欧、東欧、北欧のデスティネーションを拡充し、デスティネーションの多様化を図っている。
中国は、NHが中国線に重点を置くことと連動。例えば、NHが就航する大連と瀋陽を結び、ハルピンや長春などを訪れる旅程で、街の散策などを盛り込む東北方面のツアーを拡充するほか、北京の需要喚起を図る。チャーター便では03年度に好調であったグアム、ソウルを継続するほか、ウルムチなどのチャーターを計画中だという。機材はボーイング747型機、B767型機を利用し、機材繰りなどでNHと調整する段階にあるが、地方発を含め可能な限り、運航を実施していく予定だ。
▽2004年度ハローツアー上期販売目標と2003年度販売見込
[方面/上期販売目標人員(前年比|02年比)/03年度販売予想(前年比)]
アメリカ 5400人(26%増|11%増)/9200人(17%減)
ハワイ 6000人(40%増|51%増)/1万500人(15%増)
グアム 5500人(8%増|37%減)/1万2300人(17%減)
ヨーロッパ 1万6000人(45%増|4%増)/2万4000人(13%減)
アジア 1万6500人(136%増|5%減)/1万9500人(48%減)
中国 1万1000人(400%増|26%増)/7800人(56%減)
外航利用 5500人(175%増|115%増)/5400人(17%増)
チャーター 1万3500人(111%増|317%増)/1万5100人(130%増)
合計 7万9400人(88%増|22%増)/10万3800人(20%減)
▽2004年度スカイホリデー販売目標と2003年度販売見込
2004年度販売目標人員:163万8000人(5%増)
目標取扱額:832億円(5%増)
2003年度販売予想人員:156万人(5%増)
予想取扱額:792億円(16%増)