日本旅行業協会(JATA)は海外旅行委員会を17日に開催、今後の活動について議論した。今回の主な議題は羽田／金浦間のチャーター便、ヨーロッパへの需要喚起、アメリカへの需要促進について。羽田／金浦間のチャーター便の就航に際し、国土交通大臣の石原伸晃氏が11月30日に韓国にチャーター機を利用して訪れる予定だが、韓国観光公社(KNTO)からJATAに対して召請があり、意見交換を行う予定だ。JATAからは会長の新町光示氏をはじめ、各社の役員クラス10名が訪問する。

▽ヨーロッパへの需要喚起
　JATAでは｢ヨーロッパ需要喚起キャンペーン｣として、アメリカにおけるホームページで展開する｢ビジットヨーロッパプロモーション｣をお手本に需要喚起を狙う。具体的には政府観光局、航空会社、旅行会社が協調してヨーロッパ専門のホームページを立ち上げ、長期的な展望の下でプロモーションを行う。ただし、各政府観光局のホームページのアクセス数は英国政府観光庁が月間約3万5000アクセス、ドイツ観光局が約3万2000アクセスと概して月間3万以上のアクセスがあることから、これをひとつの成果として展開する。

参考：▽ビジットヨーロッパプロモーション　http://www.visiteurope.com

▽アメリカ方面の共同企画商品
　今年、JATAが取りまとめ、6社共同でアメリカ大陸横断バスの展開を行った。これを受け来年度の共同企画商品の展開について、JATAが今年の企画に参加したホールセール各社に打診したところ、各社とも前向きな回答であったという。このことから、具体的な企画、商品等については今後の課題とするものの、アメリカ方面の需要喚起、および日米150周年を迎えることから、共同企画商品を積極的に推進する意向だ。