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アジア観光産業の再活性化を目指す香港宣言を採択、ボーアオ香港会議閉幕

  • 2003年7月15日
 48の国と地域の政府機関、および民間企業の代表者約1000名が参加した「アジア観光再活性化国際会議」(ボーアオ香港会議)は7月14日と15日の2日間、香港で開催された。会議では「アジアの観光産業の再活性化に関する香港宣言」を採択し、閉幕した。宣言ではSARS終息後のアジア太平洋地域の旅行を活性化する目的で、7つの項目を盛り込んだ。特に、各国政府と国際機関の連携を強化することで危機管理体制を強化すること、観光客のリカバリーに向けた官民一致の取組みを実施すること、アジア域内の観光を促進し、政府間の緊密な強調を図ることなどが含まれている。
 会議では、アジア太平洋地域が訪問客の増加が著しい地域であり、多くの観光資源を有することの認識、アメリカ同時多発テロ・イラク戦争・SARSがアジア経済に与えたマイナス影響が議題となった。また、世界保健機構(WHO)がSARSによる渡航延期勧告を解除したことを評価し、今年前半に落ち込んだ需要が年末には国際的な協調関係において回復する方向性を議論した。