SARSに伴う旅行各社の対応、HKTBはキャンペーンに着手

  • 2003年5月26日
 外務省は5月23日付で中国広東省、香港に発出する危険情報「渡航の是非を検討してください」を「十分注意してください」に引き下げた。これを受け、旅行各社は主催旅行を再開、あるいは催行を再開する。詳細は下記の通り。
 なお、香港政府観光局(HKTB)は世界保健機構(WHO)の渡航延期勧告の解除を受け、カンバック・キャンペーンに着手する。これは香港政府が観光だけでなく、展示会、コンベンションおよび小売業に対して、10億香港ドル(約150億円)の予算を割り当て、支援を行うもの。特に香港政府観光局の海外事務所は、各国の旅行会社と協力したプロモーション展開を図る模様。

▽ジェイティービー
5月24日出発分から香港、広東省への主催旅行を再開した。中国北京市、山西省、内モンゴル自治区、天津市、河北省、台湾への主催旅行は6月11日まで催行を中止する。

▽近畿日本ツーリスト
5月26日出発分から香港、広東省の主催旅行を開始可能とする。なお、ホリディ、クラブツーリズム商品に関しては6月2日出発分から発売を再開する。中国北京市、天津市、河北省、山西省、内モンゴル自治区、台湾への主催旅行は6月11日出発分まで催行を中止する。

▽日本旅行
5月26日出発分から香港、広東省の主催旅行を再開する。中国北京市、天津市、内モンゴル自治区、山西省、陜西省、河北省、広西壮族自治区、台湾に関しては6月11日出発分まで催行を中止する。

▽阪急交通社
6月1日出発分から香港に滞在する主催旅行の催行を再開する。中国広東省・山西省・北京市・天津市・内モンゴル自治区・河北省及び台湾に滞在する主催旅行は6月4日出発分まで催行を中止する。

▽ジャルパック
5月28日出発分から香港の主催旅行を再開する。広東省に関しては、現地の受入れが可能となり次第、ツアーの催行を再開する。中国北京市、天津市、山西省、河北省、内モンゴル自治区への主催旅行は6月11日出発分まで催行を中止する。

▽ANAセールス&ツアーズ
5月26日出発分から香港滞在コースの催行を再開する。台湾、中国北京市、山西省での宿泊を伴うコースは6月11日出発分まで催行を中止する。

▽エイチ・アイ・エス
5月27日出発分から香港の主催旅行を再開する。中国広東省、マカオへの主催旅行の再開に関しても検討中である。