JTB、今年の旅行動向予測で海旅が前年比3.1%増の1685万人

  • 2003年1月9日
 ジェイティビー(JTB)がまとめた2003年の旅行動向調査によると、今年の海外旅行者数の推計は2002年比3.1%増の1685万人(2002年は1635万人:JTB推計値)、海外旅行の平均消費額は前年比0.1%減となる30万9181円(30万9490円:JTB推計値)と見込んでいる。海外旅行人口の増加は長引く景気の低迷により業務渡航や若年層の旅行にマイナスの影響が出るものの、ストック型消費の代表的な熟年層や30代女性層を中心とした根強い旅行意欲に加え、昨年4月頃まで残った米国テロの影響、6月W杯開催時の出控えの反動により増加するという。ただし中東情勢に大きな変化がある場合の影響は推量していない。
 また、国内旅行者数は3連休が計8回あり、国公立学校を中心とする土日完全週休2日制の定着から2002年と同程度となる0.5%減の3億1897万人と予測している。なお、総旅行者数は3億3582万人(0.3%減)と堅調に推移すると予測している。
 また、訪日外国人市場では今年は政府主導によるキャンペーンの始動や日本・東南アジア諸国連合(ASEAN)交流年により業務・観光両面で交流が活性化し、旅行者数は5.6%増550万人と前推計している。