N7、運航を全面停止、政府援助金の却下が直接の原因に

  • 2002年11月7日
 ナショナル航空(N7)は11月6日をもって運航を全面停止した。日本総代理店の株式会社ジェイバによると、現地のN7カウンターは閉鎖される可能性があるとのこと。CRS上でも既に予約変更等ができなくなっている。そのため他社のBSP券を持つ旅客は、その航空会社を通してエンドースするか、帰国後リファンド申請をすることになる。N7のBSP券を持つ旅客に関しては、現地でN7のカウンターが閉鎖されている場合、エンドースは不可能になる。また、N7は同社のBSP券をリファンド不可としているが、既に出発済みでエンドース不可であった未使用航空券に関しての対処は、現在のところ未定(11月7日現在)。N7に関する日本での業務は引き続きジェイバが行なう。
 N7は燃料費の高騰を受けて2000年12月6日にアメリカ連邦破産法第11条の適用を申請、自主再建を目指し運航を継続してきたが、9.11事件後の米国経済の低下による債務保証や新規投資家からの出資獲得が難しくなっていた。さらに今年5月3日には米航空会社救済法に基づき政府援助金を申請したが、融資を審査する機関ATSB(Air Transportation Stabilization Board)に却下されたため、今回の運航停止に至った。