ジャカルタも危険情報引き上げ、インドネシア全域で「2段階」以上に

  • 2002年10月16日
 外務省は15日深夜、バリ島に限らずインドネシアの全土においてテロや不測の事態が発生する可能性は排除できないとして、ジャカルタなどの地域に対しても「渡航の是非を検討して下さい」に危険情報を引き上げ、インドネシア全域が「渡航の是非を検討して下さい」以上の発令地域となった。
 これに伴い、各旅行会社もインドネシアへの主催旅行への対応の再検討を開始した。ジェイティービーではバリ島への主催旅行は10月21日までの出発分の催行を決定しているが、ビンタン島へも18日出発分まで催行中止にする。19日以降出発分に関しては18日に決定する予定。日本旅行はインドネシア全域に対する主催旅行(バリ島、ビンタン島、ロンボク島が該当)は10月21日出発分まで催行中止、22日以降の出発分に関しては18日までに決定する。ただし、バリ島への主催旅行は11月21日出発分まで予約したお客が10月21日までに不参加を申し出た場合、キャンセル料は収受しない。ジャルパックはバリ島を旅程に含むコースとジャカルタへの主催旅行は10月21日出発分まで中止とするが、ビンタン島への主催旅行は「外務省の危険情報の概略が多数の人の集まる場所等には出来る限り近付かないようにという注意であった」(広報室)ことから、現地状況を踏まえて催行を決定した。
 また、エイチ・アイ・エスはバリ島への主催旅行に関しては当面続行、取消料の免除は行なわず、行き先や日程の変更には手数料なしで対応するという当初の方針に変更はないが、ビンタン島に関しては現在検討中である。なお、エイチ・アイ・エスは10月15日から21日までのバリ島への出発予定者を約1900人受け付けていたが、15日現在で旅行先変更が約340人、旅行中止が約60人で、「事件があっても旅行に行きたい気持ちに変化はあまりない」(社長室)と見ている。ジェイティービーでも21日以降のキャンセル申出数の統計はとれていないが、「取消よりもハワイやアジアビーチなどへの振り替え依頼が多いようだ」(広報室)と話している。

※訂正
 昨日配信した「バリ島の爆発事件による大手旅行各社の対応」の記事の中で、エイチ・アイ・エスのバリ島への主催旅行の対応を「主催旅行続行を決定し、10月21日出発までのお客に対しては変更、取消等の費用は免除する」と記載しましたが、正しくは本日の記事の通り「バリ島への主催旅行は当面続行し、取消料の免除はしない。ただし、行き先や日程の変更には手数料なしで対応する」です。お詫びして訂正いたします。