日系3社、夏休みの国際線輸送実績は5.4%減、プラス実績はJDのみ

  • 2002年8月19日
 日系3社(JLはEGとJO、NHはEL含む)の夏休み期間国際線輸送実績は、座席供給量が112万1578席と1.8%増加したものの、輸送人員では85万5298人と前年比5.4%減となった。ただし、7月22日に各社が発表した夏休み期間の予約状況では前年同期比で7.7%減であったことから、予約の間際化により予約率が改善したことがわかる。
 3社の中で唯一前年実績を上回ったのは日本エアシステム(JD)だが、輸送人数は3万1366人で1.1%の微増、対して座席供給量は7.7%増加しており、利用率は75%に留まっている。日本航空(JL)グループは65万4938人で6.2%減、全日空(NH)グループは16万8994人で3.3%減と両社とも前年を下回った。方面別の輸送人数ではアジア線が前年を上回り、JLが東南アジア線で1.9%増、中国線で26.7%増、NH(EL含む)がアジア・太平洋線で1.8%増。特にJLのベトナム線は38%増、インドネシア線は19%増と好調だった。一方、利用率はJLの東南アジア線で73.9%、中国線で67.5%、NHのアジア・太平洋線で72.1%と伸び悩んでいる。期間中のピ−クは日本発が8月10日、11日、日本着が8月16日から18日であった。
 なお、国内線は3社合計で0.01%減の852万6014人とほぼ前年並。JDは0.1%増の196万8795人、NHグループは1.2%減の427万3821人、JLグループは2%増の228万3398人であった。