JTB、4月の海旅販売額は11.8%減、団体に回復の兆候

  • 2005年5月27日
 JTBの4月の総取扱額は1045億900万円で前年比5.4%減となった。国内旅行は1.8%減の679億1500万円で、団体、企画はそれぞれ1.3%増、9.6%増であったが、個人手配は企画商品のエースと重なる領域へのシフトに加え、航空券の購入期限撤廃に伴う顧客の自己手配が増加し10.2%減であった。
 一方、海外旅行の総取扱額は11.8%減の344億5800万円と8ヶ月連続して前年同月の実績を下回った。内訳は団体が10.8%減の80億7500万円、企画商品が12.1%減の218億2700万円、FITが11.8%減の29億7000万円。特に団体は本年3月の前年比39.3%減と比べると28.5ポイント上昇しており、本格的な回復基調にあるとしている。また、ルックの取扱人員は、韓国が33.9%増、香港が11.7%増、グアム・サイパンが8.5%増、中国が6.5%増と近場で前年を超えたものの全体では14.2%減、取扱額に関しても2月から4月までがそれぞれ13.4%減、12.7%減、14.2%減と横ばいで回復はやや頭打ちの状態だ。JTBでは海外旅行の回復の鍵として、今後は個人よりも団体の動向にあると認識している。