JL、責任・権限の明確化とマーケティング強化を目指し組織を改正

  • 2005年5月22日
 日本航空(JL)は、グループ統括機能を含めた経営体制の強化を目的に、6月27日付で組織の再編を行う。グループ全体を管理責任単位として事業別・機能別に分割し、責任と権限の明確化、意思決定の迅速化、マーケティング機能の強化を図る。まず、経営会議体として「地球環境委員会」、運航リスク業務対策の企画および審議を行う「総合安全推進委員会」、運航リスク業務以外の企業の危機管理や予防対策を実施する「企業行動点検・リスク管理委員会」、CSの問題点や基本方針を決定する「サービス品質強化委員会」を社長・グループCEO直轄とし、企業全体の基本方針を定める。
 また、一般管理部門と旅客事業部門をそれぞれ再編する。特に旅客事業のマーケティング部門は、国内旅客事業と国際旅客事業の社内カンパニー制を採用。ただし、両事業カンパニーのマーケティング企画部長の下にCS推進室、旅客制度室、旅客IT推進室、客室サービス企画室を設け、共通分野での有機的な連携を図る。