BA、2002年3月通期決算は2億ポンドの税引き前赤字へ転落

  • 2005年5月20日
 ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)の2002年通期(2001年4月〜2002年3月)決算は、連結売上高が前年比10.1%減の83億4000万ポンド、営業損益が3億8000万ポンドの黒字から1億1000万ポンドの赤字、税引前当期損益が1億5000万ポンドの黒字から2億ポンドの赤字を計上した。また、今年1月から3月期は連結売上高が前年比7.9%減の19億5300万ポンド、営業損益は26.2%増の4500万ポンドの赤字、税引前損益が30.8%減の8500万ポンドの赤字を計上した。有償座席キロメートルは、通年で12.4%減、1〜3月期は12.6%減、有償旅客キロメートルは通年で13.7%減、1〜3月期は5.9%減、ロードファクターは前年比1ポイント減の70.4%、1〜3月期は5.1%減の72.1%であった。
 BAは赤字の理由として、9.11事件以前から人件費を含めたあらゆるコスト削減に着手したが、9月以降の旅客・貨物の大幅減少をカバーしきれなかったと分析する。しかし、グループ全体の経費は1〜3月期で12.1%減と効果が現れており、今後もコスト削減をする方針。そのほか、IT化等を推進して業務効率化を図ると共に旅客ニーズに合ったサービスを提供し、競争力の維持と利益確保を目指す。