銚子・食材クエスト/富士宮・富士山麓の食文化ツアー、生産者との結びつきが需要を呼び込む
インバウンド・在日外国人にアピール【静岡県・富士宮】
参加者は、イタリア、インド、カナダ、ウガンダ、中国など多彩な顔ぶれ。インバウンド・在日外国人をターゲットに富士山だけでない富士山麓の魅力をアピールするのは、静岡の未来志向Laboが運営するPacific Experienceだ。
1泊2日のプログラムで1日目の夜から参加。宿泊の御殿場プレミアム・アウトレットにある「HOTEL CLAD」は、温泉リゾートホテルでアジア系旅行者が多い。快晴の朝、間近に見える富士山に感動した(ただし、天候によっては見えないことも)。
テーマは「地元民と巡る、食文化テロワールツアー」であり、富士宮PRをされている宮ガールさんが構成の手伝いとガイドを担当。まず、280年間富士宮で酒造を営む「牧野酒造」を訪れ、日本酒の醸造過程を見学、最後に試飲も提供される。移動はハイヤー会社と連携し、通訳はインターネットを通してオンライン通訳を駆使していた。
ランチは、富士山麓の農家が作る有機野菜やオーガニック食材のファーマーズマーケットも併設した自然派カフェ「Seed Cafe」で、生産者も交えて有機野菜と放牧豚などのバーベキュー。Uターンで戻ってきたり、この地で初めて農業に取り組んだ生産者もいて、流通の確保や後継者問題などについても話を聞く。
新鮮で味が濃い野菜、脂肪の融点が低いためさっぱりした味わいの放牧豚のおいしさが印象的だった。
最後の立ち寄りポイントは、富士宮市で茶栽培と製茶を行う「丸三後藤園」が経営するカフェへ。大正から製茶業を営むが、カフェのオープンは一昨年。緑茶を皮に練り込み、老舗の北川製餡所の餡を使った回転焼き「丸三焼き」が人気だ。
日本の食は観光における強力なコンテンツだが、地方の産直野菜やその地ならではの食材を活かした料理を実際に味わう体験は、とてもインパクトがあった。この富士宮でのツアーは、まだまだ知られていない地方の食材や生産品の魅力で人を呼び込むことが目的。在日外国人、都市に住む人(日本人でもまだ地方に深く触れてない人)をターゲットとしている。
銚子・富士宮ともにスケジュールや費用など諸々の問題などを改善し、実装していく。食・生産者交流・体験などを組み合わせたツアーは魅力十分、東京から1泊2日のツアーに需要拡大を期待したい。




