コンクールイヤーの今こそ!ポーランドでショパンゆかりの地をめぐる旅[PR]

  • 2025年7月9日

ワジェンキ公園のショパン像

 ポーランドはピアノの詩人・ショパンの故郷として知られる国。なかでも2025年は一色まことの漫画『ピアノの森』の題材にもなった5年に1度の「ショパン国際ピアノコンクール」の開催年で、本選に日本人13名が選ばれたこともあり改めて注目が集まっている。ショパン関連のスポットといえばワルシャワが有名だが、ショパンは旅行などでポーランド国内のさまざまな場所を訪れていた。今回はツアーに組み込みやすいワルシャワ、ヴロツワフ、トルン、クラクフといった都市とその周辺のゆかりの場所を紹介する。



ショパンの原点・ワルシャワとジェラゾヴァ・ヴォラ


ショパン博物館はミュージアムショップも魅力。月曜休館なので注意しよう

 ポーランド生まれの作曲家でピアニストのフリデリック・F・ショパン(1810年〜1849年)。パリでの活躍で知られているが、20歳まではワルシャワで暮らしていた。ワルシャワは国際空港が「ワルシャワ・ショパン空港」と名づけられていることからもわかる通り、さまざまなショパンゆかりの場所がある「ショパン推し」の街だ。

 市内中心部にはショパン博物館、ショパンの心臓が安置された聖十字教会、ショパン一家が暮らした建物の残るワルシャワ大学、若きショパンがミサの際にパイプオルガンを奏でたヴィジトキ教会など、ショパンゆかりの地が徒歩圏内に点在している。特にショパンコンクールの今年は博物館や空港の専門ショップでコンクールオリジナルグッズが販売されているので、忘れずチェックしたい。


ワルシャワの聖十字教会。柱の中にはショパンの心臓が眠る

 見るだけでなくショパンの音楽を聴きたいという人も多いはず。そんな人におすすめなのがワジェンキ公園の巨大なショパン像の近くで開催される青空コンサートだ。5月中旬から9月の日曜日に無料で開催されており、椅子や芝生に座りながら気軽にショパンのピアノ曲を聴くことができる。このほか、博物館やコンサートホールなど市内各地で演奏会が開催されているので、訪れるタイミングに合わせてツアーに組み込みたい。

(C)m.st.Warszawa
ワジェンキ公園ではオープンエアでショパンの音楽が楽しめる

 さらに、ワルシャワ市内にある15ヶ所のショパンゆかりの地には、「ショパンベンチ」と呼ばれる黒いベンチが設置されている。2010年のショパン生誕200年の際に設置されたベンチで、ボタンを押すとショパンの名曲が流れる仕様だ。見かけたらぜひ座って何の曲が流れるのか試してほしい。


ショパンベンチに座って音楽を楽しもう

 ワルシャワからのエクスカーションにおすすめなのが、車で約1時間のショパンが生まれた村・ジェラゾヴァ・ヴォラだ。緑豊かな小さな村にあるショパンが生まれた家は現在博物館になっており、当時の様子が復元されている。周辺は公園として整備されており、小川にしだれ柳、緑の芝生に白いベンチと絵になる光景が広がる。こちらでも夏には日曜日にコンサートが開催されるので、タイミングが合えば聞いてみたい。


ジェラゾヴァ・ヴォラのショパンの生家