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理想の職場!働く意義を持ち続けられる場所-縁多 日比野元哉氏

  • 2024年4月15日

 日本の宿泊事業、特に地方の由緒ある観光地に存在する旅館やホテルでは、歴史があり伝統文化が受け継がれていると思います。ただ、その歴史や伝統文化を重んじるがあまり時代の変化に取り残され、停滞してしまっていることが往々にしてあります。

 逆に成功している宿泊事業者は、歴史や伝統文化を大切にしながらも自らの強みを生かし将来を見据えた「イノベーション」を興しているところです。「イノベーション」を興せる組織に共通していること、それが「企業理念」がしっかりと描かれていて企業としての「意義」を明確に持ち備えていらっしゃると思います。

 「ビジョン」「ミッション」「バリュー」という言葉を耳にしたことありますよね!これらをまとめて「企業理念」と表現できると思います。当然ながら3つ全て企業の物語が描かれる必要な要素ではありますが、特に社員の方々に向けて「魅力的な職場」として共感してもらえるポイントが「ビジョン」では無いかと考えます。

 言い換えると組織が共有する「目標」であり「夢」です。

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 星野リゾートの星野佳路氏が、1992年当時、『リゾート運営の達人になる』というビジョンを掲げた所、このビジョンに魅かれてたくさんのスタッフが集まったというのは有名な話です(現在は、『Globally Competitive Hotel Management Company』。その後の星野リゾートさんの発展は言うまでもありませんね。

 つまり「私たちの会社は将来どんな現象を描いていたいのか?持っていたいのか?」という問いかけに対する答えが「ビジョン」です。社員自らが登場人物として描ける物語のエンディングとも言えます。ハッピーエンドを求めてその物語は、社員と共に描いていくということですが、何よりも大切になるのがその「ビジョン」が、全社員で『共有したい』と思える「ワクワク」できる物語になるかということです。

 「ワクワク」と表現しましたが、簡単に言ってしまえば楽しめるか?ということです。

 目標地点に向けて毎日歩み続ける時間、その時間を毎日楽しんで過ごせるかということが最も大切なことなのではと考えます。いかに素晴らしい制度をいくつも作ったとしても「ワクワク」できない毎日であれば、残念ながらいずれ限界が来て離れていってしまいます。