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地域に分け入るJAL社員たち~熊本県編~

  • 2022年5月17日

「UKINISUM」で定住を促す宇城市
熊本地震の経験とともに益城町の魅力を伝える


-地域が抱える課題や目標、それに対する取り組みについて教えてください。またその課題のなかで、JALからの出向者の方に期待することは何でしょうか。

 2005年の5町合併以降の人口減少や市の認知度の低さは否めません。人口増加はなかなか難しい状況ですが、若年層の流出抑制や他都市からの流入促進、定住施策で「都会過ぎず田舎過ぎない。だから住みたい」と思ってもらえるよう、現在の人口を維持させることが肝要です。そのための方策の1つとして、市では定住を促すキャッチフレーズ『UKINISUM』を使って、市内の魅力や住みやすさをPRしています。

 大田さんにはこれまで培ってきたノウハウとネットワークを活かして、当市の魅力をプロモーションしていただくとともに、市内の数ある素材に付加価値を付けた新たな商品開発や、販売戦略のサポート役として、知名度・認知度アップへの貢献に期待しています。

-今後の需要回復も見据えて、コロナ後はどのようなターゲットにどのような商品・素材を紹介していきたいですか。

 朝摘みの野菜や四季折々の果物が人気で、市内にはシャインマスカットや太秋柿(たいしゅうがき)をタイ国王からの用命により輸出販売している「アグリパーク豊野」や、県内でもトップクラスの売上を誇り、アクセスの良さから県外のリピーターも多い「サンサンうきっ子宇城彩館」などの物産館もあります。また今年4月には、「不知火図書館・美術館」がリニューアルオープン。スターバックスコーヒーが出店し、ブック&カフェを売りに新たな観光スポットとして注目を集めています。

道の駅うき内にある「さんさんうきっ子宇城彩館」

 このような商品・素材をSNSなどを使って発信し、直売だけでなく通信販売での販路も拡大することで、「稼げる観光」の実現に努める必要があると考えます。

市のプロモーション大使はモデルの松村佳奈さん。宇城市三角町の南部、白い砂浜が約300メートル続く若宮海水浴場にて。

熊本県上益城郡益城町

産業振興課商工観光係 川合万太郎さん

名古屋市出身で、地元大学を卒業後1996年に入社し、主にセールス部門、広報部門、予約部門などに所属。セールス部門では旅行会社・法人の営業担当、営業インサイド部門の運営総括、広報部門では、報道対応や地区イベントの企画・運営などに従事。2003年より2年間、財団法人2005年日本国際博覧会協会に社外出向し、「愛・地球博」の国内外誘客を担当するなど、国家プロジェクトに携わる貴重な経験をしました。

2021年4月より熊本県益城町役場へ出向し、産業振興課で観光分野のPRや特産品の周知促進・開発、町内企業の活性化など町の賑わい作りにかかわる業務を担当しています。現在単身赴任中で、週末は熊本と家族の住む千葉を往復しています。


-住んでみて初めて知った地域の特色や、お薦めの観光素材はありますか。

 今回初めて住んでみて、阿蘇や天草などの大自然と熊本市を中心とする都市機能との調和が素晴らしい! が第一印象。勤務する益城町は西に熊本市、東に阿蘇が隣接し、町に行くにも自然に行くにも便利な立地で、まさにその縮図と言えます。町内に空港があることも大きな魅力で、熊本に飛行機でお越しの方は必ず益城町に足を踏み入れることになります。

 益城町は2016年の熊本地震で震度7を2回記録し、非常に大きなダメージを受けました。その教訓を次世代へ伝えていく取り組みに力を入れています。国の天然記念物となっている布田川断層などの震災遺構はぜひ多くの方にご覧いただきたいですし、震災を経験した語り部のお話もぜひ聞いていただきたいです。

震災遺構の1つ、益城町の杉堂地区にある潮井神社。本殿前には長さ4メートル、落差70センチの断層が現れた。

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