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地域に分け入るJAL社員たち~広島県編~

  • 2022年4月14日

「圧倒的顧客志向」をモットーに何度も訪れたくなる観光地を⽬指す


-地域が抱える課題や目標、それに対する取り組みについて教えてください。またその課題のなかで、JALからの出向者の方に期待することは何でしょうか。

 新型コロナの感染拡大で、観光においても安全・安心へのニーズが高まるなど、観光客の意識や価値観が変容するとともに、観光関連事業者が大きな影響を受け、観光分野における急激な環境変化が生じています。このため、新型コロナの影響などを踏まえた新たな観光ニーズの把握・分析等を行うとともに、異業種を含む幅広い事業者と連携した新たな観光プロダクトの開発や、デジタル技術等を活用した受入環境の整備、ターゲットに応じた戦略的なプロモーションに取り組んでいます。

 中田さんには、こうした急激な環境変化に対応すべく、これまでJALで培った経験や、全国から見た広島の観光の実情などを踏まえ、新たな視点で広島県内の受入環境向上に取り組んでいただきたいです。

-今後の需要回復も見据えて、コロナ後はどのようなターゲットにどのような商品・素材を紹介していきたいですか。

 広島ファンの獲得に向け、プロダクト情報や安全・安心情報といった広島の観光情報をマーケティングデータの活用により的確にターゲットに届け、早期に観光客数回復を図っていきます。また、広島ファンや観光関連事業者による自主的な情報発信の強化により、観光客のエンゲージメントを高め、リピーターの獲得を目指していきます。

ひろしま公式観光サイト(Dive! Hiroshima)

 特にインバウンドについては、訪日リピート率も高く早期回復が見込まれる東アジアや、ボリュームゾーンである欧米豪を主なターゲット市場とし、観光関係団体や自治体などと連携しながら、デジタルマーケティングデータを活用した効果的なプロモーションを実施していくこととしています。

-観光事業者や他の自治体と連携して取り組みたいことがあれば教えてください。

 HITでは、「圧倒的顧客志向」を基本戦略に掲げ、広島県が国内外の多くの観光客から⾼く評価され、何度もリピートしたくなる観光地を⽬指しています。現在はGoogleマップの管理ツール「Google ビジネスプロフィール」を事業者様の施設への集客(リピート)に繋げていただくことを目的に、県域の観光関係事業者様が導入、及び効果的に活用できるよう取り組んでいます。

 事業者の皆様がお客様の声等を参考に自らが受入環境の向上を図っていただくことで、県全体の受入環境の向上を図り、観光客の方々が満足されまた訪問したくなるような広島を、皆様と一緒になって整備していきたいと考えています。