itt TOKYO2024

地域に分け入るJAL社員たち~広島県編~

  • 2022年4月14日

「圧倒的顧客志向」をモットーに何度も訪れたくなる観光地を⽬指す

-観光事業者や他の自治体と連携して取り組みたいことがあれば教えてください。

 旅行会社様やホテル様・観光施設様・県内の自治体様はお客様をお迎えするための大切なパートナーと考えています。HITでは「圧倒的顧客志向」をモットーに、常にお客様は何を求めているのだろう? 何がご不満だったのであろう? を意識して行動しています。(この点はまだまだですが。。)

 HITでは、今年度から「Google ビジネスプロフィール」からお客様の口コミを調査し、分析を実施し対策を講ずることを始めます。ですがこれだけではお客様の満足度・再訪度を向上することはできません。これを実現するためにも、直接お客様の最前線で働いていらっしゃる各事業者様の声もお聞かせいただき、一緒になってまたすぐにでも訪れたい広島を作っていきたいですね。

受入環境グループ グループリーダー 重森歩さん

以前は広島県観光課にて、飲食店検索サイト運営事業者と連携し、飲食店の多言語化や観光施設のトイレ洋式化など、インバウンド客の受入環境向上に取り組んできました。2020年4月からは、効果的・効率的な推進体制により県全体の観光振興を図るため、県観光課の業務の大部分をHITに移管し、県域の観光施策を一元的に実施することになり、私もHITに出向しました。

現在は、新型コロナの感染拡大による影響を踏まえ、観光施設の混雑可視化や観光事業者の受入環境向上に向けた整備支援などを行っています。

-観光資源やお薦めの食、特産品などをご紹介ください。

 広島県は、嚴島神社と原爆ドームの2つの世界遺産をはじめとして、地域の特色ある歴史や文化、伝統等がはぐくまれ、瀬戸内海という国際級の観光資源や中国山地など豊かな自然と、四季の変化に富んだ気候に恵まれるなど、多彩な観光資源が多く存在します。

 特に広島県は、瀬戸内の豊かな自然によって育まれた魚介類、柑橘類、果物、畜産物、日本酒やワイン、塩など、良質な食材の宝庫です。自然と都市、生産者と消費者が近く、新鮮な食材そのものの風味を活かした料理を提供している店が多いのも特徴です。また、古くは江戸時代に朝鮮通信使を最高の料理でもてなしたことなど、多くの人々と食を通じての人的交流が育まれた土壌もあります。さらに、戦後の焼け野原から人々が立ち上がろうとする中で、「一銭洋食」をルーツとし生まれたソウルフード、お好み焼もあります。

次ページ >>> 業種を超えた連携で環境の変化に対応