2022年、観光業界に追い風は吹くか-年頭所感(2)(旅行会社)

  • 2022年1月5日

 新型コロナウイルスの感染者数が徐々に落ち着き、国内旅行需要の回復が見えてきたところで新変異種「オミクロン」が出現した2021年後半。依然として厳しい状況に置かれる旅行・観光業界だが、今年は3回目のワクチン接種やGo Toトラベルの再開も予定されており、明るい兆しも見え始めている。年頭所感の第2段はDXやSDGsへの取り組み、ビジネスモデルの改革などへ挑戦する旅行会社から7社を紹介する。

JTB代表取締役社長執行役員 山北栄二郎氏
「回復と成長に向けたフェーズ」へ歩みを進め「改革を未来につなげる」

新春を迎え、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。昨年は、2020年から続く新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、国境を越える移動はもとより、国内においても、移動や外出が制限される期間が年間の大半を占める一年となりました。ツーリズム産業を取り巻く環境は依然として厳しい状況ではありますが、国内における官民挙げての急速なワクチン接種の普及と、……続きを読む







KNT-CTホールディングス代表取締役社長 米田昭正氏
「事業構造改革」を継続し、ハイブリッド・コミュニケーション・カンパニーを目指す

謹んで新春のご挨拶を申し上げます。一昨年から続く新型コロナウィルスの感染拡大は未だ収束を迎えることが出来ず、国内経済も昨年10月に緊急事態宣言が解除されたとはいえ、未だ不透明な厳しい状況が続いております。旅行業界におきましては、海外旅行や訪日旅行の催行中止はもちろんのこと、国内での移動の自粛やイベントの人数制限により、多大な影響を受けてお……続きを読む







日本旅行代表取締役社長 小谷野悦光氏
ソリューション企業として変革、顧客や地域が求める価値を実現する企業へと「覚醒」

謹んで新年のご挨拶を申し上げます。2021年、コロナ禍による未曽有の事態は、時間の経過とともに改善に向かうだろうという期待感とともにはじまりました。しかし現実は予想を遥かに超え、年が明けてすぐに2度目の緊急事態宣言が発出、その後も10ヵ月に渡り平時を取り戻すことはありませんでした。私たち観光産業は、再起をかけた対策や計画を講じていく一方、……続きを読む







阪急交通社代表取締役取締役社長 酒井淳氏
2022年は「挽回の年」変化を求め成長し続ける会社を目指す

謹んで新春のご挨拶を申し上げます。新型コロナウイルス感染症の拡大から間もなく2年が経過します。Go To トラベル事業の再開や東京オリンピック・パラリンピック開催など、大きな期待を込めてスタートした 2021年でしたが、上半期は7割以上の期間において、どこかの地域が緊急事態宣言発出の対象となっているなど、まともに国内旅行の募集や催行ができ……続きを読む






ジャルパック代表取締役社長 江利川宗光氏
国内旅行事業の収益最大化や新変革を進め、海外との交流再開時に向けた取り組みや準備を進める

新年あけましておめでとうございます。年頭の所感と言えば、元来、希望に満ちた一年を占うべきところ、少々明るさに欠けるご挨拶になりますこと、お許しください。コロナ禍により海外・国内・訪日の全ての旅行市場が大打撃を受け続けたこの二年。特に、海外旅行再開への期待は、変異株の登場に伴う水際対策の再強化等により、常に打ち砕かれてきました。まるでギリシ……続きを読む





ANA X代表取締役社長 井上慎一氏
航空一本足打法から脱却し「マイルで生活できる世界」へ

「マイルで生活できる世界」へ 新春を迎え、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。昨年は、新型コロナウィルスの影響を受け、混乱の中に過ごされた方も多いと思います。また、熱海の土砂災害や西日本を中心に発生した豪雨などの災害にも見舞われた1年でした。感染症に罹患された皆様、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げるとともに、過去に例を見ない災禍の最前線…… 続きを読む





東武トップツアーズ代表取締役社長執行役員 百木田康二氏
信条は「人が主人公、財産」、関わるすべての人々を幸せにする"グッドカンパニー"を目指す

東武トップツアーズは設立以来、「ありがとうの連鎖」を企業理念として掲げてきました。旅行業は多くの人々と生活に繋がっている、裾野の広い産業です。これまであたりまえとなっていた人的交流による価値がコロナ禍で変化したことによって、改めてその裾野の広さを実感するとともに、旅行業が社会にとって必要なのかという究極の質問に直面しました。そうした中で昨……続きを読む