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モルディブ観光局CEOモハメド氏に聞く、観光産業は順調に回復、日本人の受け入れも準備万端

  • 2021年12月16日

ハネムーン、ダイビングに加えて多様な体験を訴求
安心安全のデスティネーションをアピール

—2019年には約4万4000人の日本人がモルディブを訪れました。その数は世界全体の9位になります。ポストコロナに向けた日本人誘致戦略をお聞かせください。

モハメド 日本は引き続きモルディブの観光産業にとって重要な市場であると位置付けられています。モルディブ政府観光局としては、日本の海外旅行市場でのモルディブの地位を維持し、日本の水際対策が緩和された際には、真っ先に選ばれるデスティネーションにしていきたいと考えています。

 日本市場では今年、フェイスブック、ツイッター、インスタグラムなどのSNSでキャンペーンを展開しています。プロモーションパートナーであるJTBや旅行メディアの旅MUSEと共に、ターゲットを絞った共同キャンペーンも実施。さらに、日本旅行業協会(JATA)の第2回オンラインマートにも参加しました。

—日本では、モルディブと言えばハネムーンあるいはダイビングというイメージが強いですが、そのイメージを多様化する取り組みがあればお聞かせください。

モハメド モルディブは、ハネムーンとダイビングで人気のデスティネーションで、そのブランドイメージが強いのは事実です。ロマンチックなハネムーンリゾートで、比類のないシュノーケリングやダイビングを楽しむことができます。しかし、モルディブは誰もが楽しめる楽園であることもお伝えしたい。

 モルディブでは、主にリゾート、ホテル、ゲストハウス、ライブアボード(クルーズ)の4つの宿泊スタイルを提供しています。それぞれでユニークな体験ができます。モルディブ政府観光局では、多様なプロダクトや体験を提供するデスティネーションとして、モルディブのブランドイメージを変えるマーケティングキャンペーンを展開していきます。

 また、MICEデスティネーションとしてのモルディブを訴求していくグローバル・キャンペーンも始めました。今後、モルディブはMICEに適したデスティネーションとして認知されていくだろうと期待しているところです。

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