HIS澤田社長、「都市」テーマに新事業-旅行は海外発を強化

20年売上高1兆円「それほど難しい数字ではない」
世界で戦えるグローバルプラットフォーム構築へ

-アジア・アトランティック・エアラインズ(HB/AAA)が事業を停止しましたが、今後の航空事業への取り組みは

澤田  これまでスカイマーク(BC)、HBと航空事業では2度失敗し、つらい思いをしたが、そのなかでいろいろと勉強させてもらった。次回はチャンスがあればその教訓を生かして、大手航空会社に挑戦していきたい。

 日本の航空業界は依然として日本航空(JL)と全日空(NH)の寡占状態で、他の航空会社も事実上大手の傘下だ。航空運賃は高止まりしているが、現在よりも安価な運賃でお客様に乗ってもらえるようにしたい。

 BCを立ち上げたころは、資本面の問題や機材の少なさなどもあり、巨人に向かう小人のようなところがあったが、今は前より体力がついた。次回は他社に負けたくないと思っている。

-昨年、1人で3ヶ月の海外出張に出かけられましたが、海外で感じたことを教えてください

澤田 長期の海外出張に出かけた一番の理由は、単純に行ってみたかったから。旅行の形態がどのように変化しているか、自ら見たいという思いもあった。10年前に海外に行ったときは、スマートフォンを使う旅行者は皆無だったが、今はみんなスマートフォンで情報を収集している。しかし、面白いと思ったのは、それでも紙のガイドブックを持っていることだ。

 海外に出ないと世界の変化を肌で感じることができない。実際に現地に行くと、風、匂い、雰囲気などさまざまな情報が入ってくる。皮膚感を持たないで頭だけで勝負すると、世界に負けると思う。特に若い人には海外に行ってもらいたい。

-事業承継についてお考えをお聞かせください

澤田 2、3年後には社長を退いて若い人に経営を譲らなければいけないだろう。今回、3ヶ月の海外出張に行っている間は若い人に経営を任せたが、売上高2桁成長という結果を残した。

 まずは実際に社長をやらせてみて、結果が出なかったら変えればいい。退いた後、私は新しい事業の1つに注力していくことになるだろう。

-ありがとうございました